Twitterに対する競争が加熱しつつあります。イーロン・マスクが”青い鳥”を引き取ってからというもの、新しいソーシャルメディアの各プラットフォームは、このネットワークの巨人の弱みにつけこむことに躍起になっています。Spill、T2、MastodonがもはやTwitterを追い抜こうとしている中、Damus(ダムス)は最も新しいプラットフォームとして動き出しました。しかし、Damus(ダムス)とは何なのでしょうか?この新しい、分散型Web3ソーシャルメディア・プラットフォームについて知る必要があるでしょう。そして、そのすべてについて学ぶためにこの記事を読み進めてください。
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Damus(ダムス)をわかりやすく解説:真の分散型ソーシャル・プラットフォーム

Damus(ダムス)は自らを 「Twitterキラー 」と謳っています。しかし、こうしたものは以前にも聞いたことがありますよね。ここではもっとDamus(ダムス)について掘り下げてみましょう。
Damus(ダムス)は、標準の分散型ソーシャルメディア・プロトコルであるNostr(ノストラ)上に構築された、最小限のUIを持つ標準的な分散型ソーシャルメディア・プラットフォームです。ここで重要なのは、Nostr(ノストラ)はプロトコル(ソフトウェア)で、Damus(ダムス)は実際のアプリということです。そして、この2つを合わせると、フランスの占星術師Nostr(ノストラ)-Damus(ダムス)によく似ています。
インターフェースはこんな感じです:

このNostr(ノストラ)ベースのiPhone/iPadアプリはDamus(ダムス)と呼ばれていますが、このGoogleバリアント(プログラムの実行条件を設定した値を管理するオブジェクト)をAmethyst(アメジスト)と呼ぶことができます。Damus(ダムス)はエンド・ツー・エンドのメッセージングセットアップとして機能しながら、SNSでのいいね!やフォロー、コメントといったインタラクションから検閲をカットすることを目的としています。
Damus(ダムス)はApp storeで入手可能です。ただし、アプリでは必須となる「App Privacy(Appのプライバシー)」のセクションはご自身でチェックしてください。

簡単に言えば、Damus(ダムス) – 真のTwitterキラー – は真の分散型であり、ユーザーデータを取得したり収集したりしないと宣言しています。しかし、Damus(ダムス)を完全に知るためには、Nostr(ノストラ)を全体的に理解する必要があります。
Nostr(ノストラ)とは?

Nostr(ノストラ)は、データ管理と分散型アイデンティティに焦点を当てたソーシャルメディアプロトコルです。このプロトコルはいくつかの暗号鍵を使用します。Nostr(ノストラ)やNostr(ノストラ)を利用した分散型ネットワークを利用するには、暗号で生成された公開鍵と秘密鍵だけ必要となります。Nostr(ノストラ)をバックボーンとして、誰でも分散型ネットワークを構築することができます。
Nostr(ノストラ)の開発についてもっと知りたい方は、参考までにGithubのプロフィールをこちらで紹介しています。Nostr(ノストラ)のGithubは、誰でも分散型ネットワークを構築できるように、リポジトリとオープンコードで構成されています。
Nostr(ノストラ)の開発者は誰?
まず、Nostr(ノストラ)を運営する組織は存在しません。前述の通り、オープンソースのプロトコルであり、数名の開発者がコードベースとそのコードの美学に取り組んでいます。中でも、Fiatjafという開発者がその礎を築いたと言えるでしょう。
知らない人のために説明すると、Fiatjaf(仮名プログラマー)はビットコインのライトニングネットワークと密接な関係があります。その上、Nostr(ノストラ)にはルミス上院議員、ヴィタリック・ブテリン氏、ジャック・ドーシー氏、エドワード・スノーデン氏という著名なコントリビューターとテスターがいます。
Nostr(ノストラ)という名前の由来は?
もしあなたがWeb3に特化したオープンプロトコルに興味があるなら、Nostr(ノストラ)に興味を持つかもしれません。Nostr(ノストラ)は、Notes and Other Stuff Transmitted by Relays(リレーで送信されるメモやその他もろもろ)の頭文字をとっているように、分散化にフォーカスしたネットワークを強化するプロトコルです。
このオープンなプロトコルの構成要素が、Dumb relays (これがNostr(ノストラ)Nodeです)です。このリレーは、ある地点から別の地点へデータを移動させ、ソーシャルネットワークの役割を果たします。データを解釈したり処理したりすることができないため、ダムと呼ばれ、それによってユーザーの情報を非公開にすることができます。
これらは標準的な分散型リレーですが、Fiatjafは最近、有償でより安全なリレーをいくつか提案しています。これらによって、プロトコルはより集中的にスパムに対峙することができるようになりました。

名前の由来はこれだけではありません。Nostr(ノストラ)は、スペイン語のNuestro(私たちの)に似ています。そして、分散化を核とした「私たちの」というコンセプトは、より関連性の高いものに聞こえます。
Nostr(ノストラ)プロトコルが提供するソーシャルエコシステムは、中央集権的なサーバーへの依存度がゼロで、真の分散型ネットワークです。Nostr(ノストラ)はベースレベルのプロトコルであるため、やがて分散化を求める多くの人々が、インパクトのあるアプリを開発するためにこれを導入することになるかもしれません。ホームサーバを扱うStart9は、すでにNostr(ノストラ)リレーを利用して成長している。
ジャック・ドーシーとのつながり
Nostr(ノストラ)のようなオープンプロトコルは、ソーシャルネットワークの世界の中でより多くのプレイヤーから支持されています。Twitterの元CEOであるジャック・ドーシー氏は2022年、Nostr(ノストラ)の資金調達のために、ほぼ14BTC(当時24万5000ドル相当)を寄付しています。
資金を受け取ったFiatjafはTwitterで、資金の半分が即座にDFND – Damus(ダムス)Foundation for Nostr developmentに送られたことをつぶやきました。
ここでは、いわゆるExpensiveリレーやpaidリレーのGitHubでの実装を紹介します。Damus(ダムス)- Nostrを搭載した分散型ネットワーク – がAppleのApp storeで公開されたとき、ドーシー氏はそのニュースをツイートしました。
Nostr(ノストラ)とビットコインの関係は?

Nostr(ノストラ)には、ビットコイン特有のつながりがいくつかあります。まず、そのクリエイターであるFiatjafは、もともとビットコインのライトニングネットワークに関わっていました。そして第2に、Nostr(ノストラ)を搭載した分散型ネットワークは、ライトニングネットワークとシームレスに統合し、コンテンツクリエイターにチップ(投げ銭)を移動させることができます。
Nostr(ノストラ)を搭載したプラットフォーム上の任意の投稿、記事、コンテンツが気に入った場合、決済アプリと、それを下支えしているライトニングネットワークのStrikeを使って、作者に少額のチップを送ることがすぐにできます。この支払いは、ピュアリストの人たちがNostr(ノストラ)の公式通貨とみなしている「Sats」で行うことができます。これは、ビットコインをさらにメインストリームに押し上げることにもつながっています。
Nostr(ノストラ)はビットコインのシナリオの一部?
Nostr(ノストラ)は、ネイティブトークンを持つブロックチェーン由来のオファリングではありません。Nostr(ノストラ)はソーシャルメディアのプロトコルであり、2つの実体は全く異なるものです。しかし、ビットコインと同様にNosrはパーミッションレスを目指しています。Nostr(ノストラ)のコントリビューターとユーザーの大部分が、Fiatjafを含むビットコインのエコシステムの一部であったことも重要なポイントでしょう。

したがって、Nostr(ノストラ)とビットコインは同じビジョンを持っているといえます。Damus(ダムス)のブレーンであるウイリアム・カサリン氏は2022年10月21日、TwitterでLightning Tipボタンを予告していました。そして現在、Damus(ダムス)のアプリがAppleのApp storeに登場し、ライトニングボタンは正式に発行され、機能するようになったのです。
ビットコイン・コミュニティがこの自由なソーシャル・プラットフォームに夢中になっているのも納得です。ジャック・ドーシー氏はビットコインの巨匠です。そして、Damus(ダムス)はビットコインのレイヤー2の支払いサポートであるLightningへの道を開き、コミュニティはこのNostr(ノストラ)を搭載したアプリがソーシャルメディアゲームを変えると期待しています。
NSAの内部告発者であるエドワード・スノーデン氏は、Damus(ダムス)がインスタグラムやツイッターのようなものに取って代わることができるかもしれないと公言しています。
スノーデンはすでにDamus(ダムス)appの上にいます。
Nostr(ノストラ)のことはわかったけど、Damus(ダムス)って何?
Damus(ダムス)(またはDamusapp)は、ユーザーによってコントロールされるソーシャルネットワークです。ウィリアム・カサリン氏によって開発されたDamus(ダムス)appは当初、AppleのApp storeに発表するのに苦労していました。そして、App storeのEULA(エンドユーザーライセンス契約)の起草に何度も挑戦した後、Damus(ダムス)はついにChatGPTに頼ったのです。そして、これでAI と分散化の伝説は完結しました!
2023年2月2日現在、Damus(ダムス)のTwitterプロフィールでは、すでに23.7万人以上が登録しています。Damus(ダムス)は、従来のソーシャル・ネットワーキング・プロジェクトを破壊し、Web3ソーシャル・ネットワークの次の波をもたらすことを目標としています。
Damus(ダムス)の特徴まとめ
さて、Damus(ダムス)のことがかなり分かってきました。では、その特徴を見ていきましょう。
- 検閲に強い
- エンドツーエンドの暗号化を提供
- Damus(ダムス)は、Nostr(ノストラ)プロトコルと関連するデータベース(リレー)とやり取りできるクライアントの1つです。アプリをダウンロードするだけで、メッセージの配信を開始することができます
- メールIDや電話番号でログインする必要はありません
- ウィリアム・カサリン氏を筆頭に44名の開発者が在籍しています
- 運用スキーマをさらに発展させ、分散型ID検証リソースとして機能させることができます
- ビットコインのライトニングネットワークを利用してチップを送れます
- BlueskyやMastodonなどとのブリッジを計画中
- Nostr(ノストラ)と同様、Damus(ダムス)もGitHubで公開されています
- Amethystと呼ばれるAndroidバージョンもあります
- 独立したリレーというコンセプトは、Slackのような既存の企業向けメッセージング・ツールを覆し、企業が特定の従業員と特定のリレーを設定することをサポートします。Damus(ダムス)を実行しているすべてのデバイスがタッチポイントとなるため、サーバーが停止するようなことはありません
Damus(ダムス)のメリット
Damus(ダムス)の特徴は、多くの人が好む分散化の概念を押し進めるにはすでに十分すぎるほどです。しかし、この分散型ネットワークの中でも唯一無二とも言えるDamus(ダムス)にはさまざまなメリットがあります。
- 公開鍵に特化したユーザーの発見が斬新
- チップ送る際のライトニングネットワークが速い
- Nostr(ノストラ)リレーが稼働しているため、Damus(ダムス)がDDoS攻撃防止に有効
- Mastodonのような連合型ソーシャルネットワークのピックよりもはるかに効率的
- 検閲耐性が強く、閲覧がブロックされることがありません。1つのリレーが停止しても、思考共有のためのほかのダムリレーを用意
- 分散型データベースを目指しているDamus(ダムス)でできることがユースケースの1つとなる可能性
- 分散型データベースの選択肢として、ブロックチェーンや不変の台帳への過度な依存を低減
- 従来のデータベースと異なり、ウェブソケット形式の踏襲により、リアルタイムでデータを照会し、把握することが可能
Damus(ダムス)のデメリット
- メッセージングリレーは同期している必要があります。つまり、友人があなたからのDamus(ダムス)メッセージを受け取るためには、友人が同じリレーを実行している必要があります。したがって、ピアツーピアではありません。
- 友人がアカウントを確認するためには、公開鍵が配布される必要があります。
- まだ初期段階のため、Damus(ダムス)のインターフェースはTwitterと比べるとやや物足りなく感じます。
Damus(ダムス)、Twitter、Mastodonの比較

技術的な側面はさておき、Damus(ダムス)、Twitter、Mastodonに焦点を当てたデータ比較に移りましょう。
まず、Twitterは、すべてのユーザーの詳細が1つの集中型サーバーに保存されるアプリです。一方、Mastodonは複数のサーバーを備えており、管理者は分割された異なるソーシャルメディア・プラットフォームを利用することができます。パーティショニングのコンセプトはうまく機能していますが、サーバー管理者が独裁者のように振る舞う可能性があるため、検閲の脅威が残ります。
Mastodonでは、異なるサーバーにいるユーザー同士でのコミュニケーションが可能です。しかし、Twitterは、LinkedInやInstagramのようなほかの中央集権的なSNSとも相互的なやりとりが可能であり、ユーザーは直接ツイートを共有することができます。
しかし、Damus(ダムス)は仕組みが異なります。パスワードやプライベートな連絡先などを一切介在させません。デバイスを使ってログインすると、Damus(ダムス)は(確認と本人確認のための)公開鍵と、インターフェースにアクセスするための秘密鍵を生成します。さらに、リレーとしてすぐにメッセージを発信でき、一致するリレー上のユーザーは即座に同じものを確認できます。
リレーがメッセージを表示しないことを選択しても、コンテンツはほかのリレーに残ります。これがDamus(ダムス)が検閲に強いと言われる所以です。あるユーザーを登録することで、そのユーザーのリレーに合わせることができます。
Damus(ダムス)、Twitter、Mastodonの比較表
ここでは、その違いを明確にするために、さまざまな側面を比較した早見表を見てみましょう。
要素 | Twitter (ツイッター) | Mastodon(マストドン) | Damus(ダムス) |
インターフェイス | 「いいね!」「リツイート」「コメント」で構成 | 「お気に入り」と「ブースト」で構成 | Twitter に酷似 |
アカウントと利用方法 | 1アカウント1サーバー | 各サーバーに管理者がいる場合、複数のサーバーとインスタンス | マルチ・リレー(情報をある地点から別の地点に移動させる) |
ユーザー数(2023年2月現在) | 3億5,390万人 | 440万人以上 | 公開初日で4万5,000人 |
プライバシー | ログイン必須:連絡先、Eメールアドレス | メールアドレスでのログイン必須 | ログインに個人情報は不要 |
検閲 | あり | 中程度 | なし、または最小限 |
オープンソース | 不可 | 可 | 可 |
使いやすさ | 簡単 | やや難しい | 非常に簡単 |
決済 | 計画中、近日導入予定 | なし | ビットコインのライトニング・ネットワークで利用可 |
Damus(ダムス)の展望
Nostr(ノストラ)プロトコルを搭載したDamus(ダムス)が未来のソーシャルメディアとなる日は近いでしょう。リレーに焦点を当てたプライベートメッセージの安全性と暗号化により、Web3プラットフォームは、いわゆる「Twitterキラー」となるかもしれません。Nostr(ノストラ)の開発は時間とともに成長すると予想され、Damus(ダムス)はその提供物を増幅させ、ソーシャルインタラクションを真に分散化し、相互運用を可能にするよう設定されています。
よくある質問
Nostr(ノストラ)アプリとは何ですか?
Nostr(ノストラ)アプリは実際にはアプリではなく、意欲的な参加者が分散型ネットワークを構築するためのプロトコルです。簡単に言うと、GitHubに存在するオープンソースであり、ユーザーに必要なのは、アカウントにアクセスするために公開鍵と秘密鍵のみです。 中央集権的なサーバーは存在しません。
Damus(ダムス)を作ったのは誰ですか?
ウィリアム・カサリン氏がDamus(ダムス)アプリのブレーンです。しかし、Damus(ダムス)は、仮名プログラマーFiatjafによって作成されたオープンプロトコルNostr(ノストラ)を使用して、運用を維持しています。カサリン氏はDamus(ダムス)のモデルを、ブロックチェーンを必要としない分散型データベースと考えています。
Damus(ダムス)は無料ですか?
現在、Damus(ダムス)は無料で、どのユーザーもリレーとしてメッセージを送ガンガン送信できます。しかし、ユーザーは高価なリレーをリストから選ぶこともできます。スパムの処理に優れ、ライトニングネットワークを使用する作者にお金を払ってくれそうなアカウントには、追加の属性を提供します。
Damus(ダムス)の使用方法は?
Damus(ダムス)の使用方法は簡単です。ユーザーは、アプリケーションをインストールし、好きなユーザー名でアカウントを作成し、最終的に公開鍵と秘密鍵を生成します。秘密鍵はパスワードとして機能し、公開鍵はアカウントを確認するためのモードであり、Damus(ダムス)上で友人があなたを識別するためのものです。
Nostr(ノストラ)リレーとは何ですか?
Damus(ダムス)では、メッセージを送受信するための経路のようなものであるNostr(ノストラ)リレーについて詳しく説明しています。Nostr(ノストラ)リレーとは、メッセージの送受信を行うための経路のようなもので、アカウントを作成すれば誰でも必要に応じてリレーを立ち上げ、メッセージの送受信やほかのユーザとの接続、コンテンツの作成などを行うことができます。リレーは、異なるものでありながら、Nostr(ノストラ)のノードとして機能し、分散型エコシステムのさらなる拡大をサポートします。
Nostr(ノストラ)の仕組みは?
Nostr(ノストラ)は、ユーザーが公開鍵を使って本人確認をすることで機能します。鍵は、投稿に署名するためのものです。あるアカウントをフォローしたい場合、ユーザーはNostr(ノストラ)クライアントに対して、該当する投稿のリレーを問い合わせるよう指示します。このとき、公開鍵が使われるので区別することができます。
Nostr(ノストラ)は何をベースにしているのですか?
Nostr(ノストラ)は、リレーがデータベースとして機能する、プラットフォームに依存しないプロトコルです。スケーラブルなプロトコルであり、ユーザーはさまざまなモノを作ることができます。そして、Nostr(ノストラ)のコードは、Solanaの言語として選択されたRustで書かれています。
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