リップル（Ripple）は、国際送金に特化した暗号通貨、およびデジタル決済ネットワークプロトコルで、高速送金と低コストの手数料で国際送金の問題を解決することを目指しています。SECとの裁判により、リップルの将来性について注目が集まっています。
そこで本記事では、リップルの現在の価格と将来性について解説します。リップルに興味がある人や、今後リップルへの投資を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
Ripple（リップル）とは？
リップルは、米カリフォルニア州に本社を置くリップル社が開発した暗号通貨、およびデジタル決済ネットワークプロトコルです。リップル社は、国際送金ネットワーク「RippleNet」を開発しており、国際的な支払い決済を容易にし、高速化すること、金融機関間の送金を円滑化することを目的に開発されました。
リップルの最大の特長は、国際送金を高速かつ低コストで行うことができる点です。従来の国際送金システムでは、送金にかかる時間は数日〜数週間、手数料は数万円〜数十万円と高額になる。一方、RippleNetを利用した国際送金では、送金にかかる時間は数秒〜数分、手数料は数百円〜数千円と大幅に低減することができます。
リップルの主な特徴は以下の通りです。
- 国際送金
リップルは、異なる国の法定通貨間の取引を円滑化する役割がある - RippleNet
金融機関向けの国際送金ソリューション「RippleNet」でリップルが利用されており、さまざまな金融機関や企業と提携し、送金手段としての実用化を進めている - 速度とコスト
リップルのトランザクションは数秒で承認され、低コストで完了することから、リップル社はXRPを介した高速かつ低コストの送金サービスを提供していく予定
リップルは、国際送金での利用に長けており、さまざまな金融機関や企業と提携し、送金手段としての実用化を進めています。国際送金の課題解決に向け、その将来性への期待から、多くの投資家からも注目を集めています。
リップル裁判とは
リップル裁判とは、リップル社とアメリカ証券取引委員会（SEC）との間で行われている訴訟です。
リップル裁判まとめ
リップル社とアメリカ証券取引委員会（SEC）との間で進行中の訴訟は「リップル裁判」として暗号通貨業界において注目を集めています。この訴訟は、リップル社が開発したXRPを、証券として販売した場合、同社が証券法に違反したとSECが主張するもの。
SECの主張によれば、リップル社はXRPを投資契約として販売し、投資家に対してリップル社の事業活動から利益を得ることを期待させたとしています。これに対し、リップル社はXRPが証券ではなく、通貨または商品としての性質を持つと反論しており、SECの見解について、十分な事前通知がなかったと主張しています。
リップル裁判は、暗号通貨が証券法の適用を受けるかどうかを決定する上での重要なテストケースとなっています。
リップル裁判の最新情報
SECは、2023年10月リップルのCEOブラッド・ガーリングハウスと元幹部クリスチャン・ラーセン氏に対する訴訟を取り下げ、リップル社のスチュアート・アルデロティ最高法務責任者（CLO）は、SECの訴訟取り下げ決定について「これは和解ではない。SECによる降伏だ」と述べています。
しかしSECは、ガーリングハウス氏とラーセン氏に対する訴訟取り下げを申し出た一方で、2020年に提出したリップル社に対する訴訟すべてを取り下げるとは明言していません。機関投資家向けのXRPトークン販売に関しては、「どのような救済措置が適切であるか、引き続き協議を継続する」としています。
XRPは国内各取引所で取り扱いがあり、日本で最も知名度が高い暗号通貨の1つです。今回の訴訟取り下げにより、リップルは事業に集中できるようになるとみられ、今後、リップルが暗号通貨業界においてどのような役割を果たしていくのか、注目が集まります。
リップル価格
リップル価格は、2023年7月につけた高値0.93ドルから、11月13日に主要なレジスタンスエリアに阻まれて下落しており、価格は現在、主要な水平抵抗領域に近づき、今後のトレンドを決定する可能性があります。
TradingView
週単位のテクニカル分析では、XRPは2023年初めから上昇サポートトレンドラインに沿って推移しており、7月に主要な水平レジスタンスエリアを突破して高値を更新。8月と10月に上昇サポートトレンドラインにタッチしており、リップルの長期的な価格傾向については、多くのアナリストが強気見通しを示しています。
XRP価格予測：1ドル到達の可能性
2023年12月現在、リップル価格は0.6ドル前後で推移。2023年7月につけた高値0.93ドルから下落しており、今後の価格動向が注目されています。
日足チャートでは、10月19日に下降トレンドラインをブレイクアウトしたものの、11月13日に0.618フィボナッチリトレイスメント水準に阻まれて下落に転じました。RSI指標も50を下回り、短期的には下落トレンドが続く可能性が高いでしょう。
しかし、週足チャートでは、2023年初めから上昇トレンドラインに沿って推移しており、長期的な上昇トレンドを維持していることから、長期的には上昇トレンドが継続し、1ドル到達の可能性も残されていると考えられます。
リップル価格は今後どうなる？
経験豊富なトレーダーのラウル・パル氏は、リップルの将来についての考えを語りました。パル氏は、リップルへの戦略的投資を明らかにし「暗号通貨は一生に一度のチャンス」だと述べ、彼は、リップル訴訟によりXRP価格が下落し、大きな購入機会が生まれたと説明しました。パル氏は、リップルは現実世界に応用できるため、素晴らしい機会であると述べています。
リップルの価格は、水平レンジで取引されています。7月に年初来高値0.95ドルに到達して以来、価格は水平レンジで取引されており、直近では、11月のレンジ高値で拒否され、長い上ヒゲと弱気ローソク足が形成されました。
パル氏は、リップルの長期的な基本価値を信じており、リップル訴訟が終わると、リップルの価格が大幅に上昇する可能性があると述べています。
まとめ：リップル上昇に期待できる材料が豊富。今後の価格に期待が集まる
本記事では、リップル価格の現在と未来について解説しました。リップルは国際送金での利用に長けた仮想通貨であり、金融機関や企業との提携を進めて実用化が進んでいます。リップルの価格動向について見ると、2023年から上昇傾向にあります。また、2023年7月にはSECとの訴訟問題でリップル側優勢の判決が下され、大きく価格を伸ばしました。
今後も金融機関や企業との提携が進むことで、価格が上昇する可能性があります。リップル上昇に期待できる材料が豊富であるため、2024年以降のリップルの価格・動向に注目していきましょう。
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