夏休みに入り、猛暑となる日々が続いています。熱中症予防のため、猛暑日には室内で過ごしゲームをする人も多いことでしょう。そんな中、近年ではただ遊ぶだけでなく「遊んで稼ぐ(Play to Earn)」ができるNFTゲームが注目されています。そこで今回は、独自調査によるNFTゲームランキングをお送りします。
NFTゲームとは?
NFTゲームは、ブロックチェーン技術を利用してアイテムやキャラクターなどをNFT(非代替性トークン)として発行し、ゲーム内で使用したり他のユーザーに売買したりできるゲームです。この技術により、ゲーム内での不正やデータの改ざんが難しくなり、取得したアイテムは自分の資産として保有できます。
ブロックチェーンの特性として、全ユーザーが取引履歴を共有・確認できるため、不正が発覚しやすく、ゲームの透明性が高まります。また、ゲーム内で得たアイテムやキャラクターは、異なるゲームやマーケットプレイスで利用・売買が可能です。
NFTゲームの主な特徴は以下の通りです:
- 不正や改ざんが困難:全ユーザーが同じ台帳を閲覧できるため、不正がすぐに発覚します。
- デジタル資産の所有:取得したアイテムやキャラクターはNFTとして保有でき、他のゲームやマーケットプレイスで自由に売買可能です。
- 経済的メリット:ゲーム内で得たNFTを売却して収益を得ることができます。
一方で、NFTゲームには高額な初期費用がかかる場合があります。人気のあるゲームやレアアセットを入手するために費用がかかることがあり、これが参入のハードルとなることもあります。
NFTゲームは、プレイヤーがチートプレイに悩まされることなく安心して楽しめる分散型のゲームであり、取得したアイテムを資産として保有できるため、既存のゲームにはない新たな稼ぎ方とビジネスの可能性を提供しています。
NFTゲームとソシャゲの違い
NFTゲームとソシャゲ(ソーシャルゲーム)はどちらもオンラインで楽しめるゲームですが、それぞれ異なる技術と特徴を持っています。以下にその違いを説明します。
技術基盤
NFTゲームはブロックチェーン技術を使い、アイテムやキャラクターをNFTとして発行します。これにより、プレイヤーはアイテムの所有でき、他のゲームやマーケットプレイスで取引が可能です。ソシャゲは中央管理型のサーバー技術を利用し、ゲームデータは運営会社によって管理されます。
所有と取引
NFTゲームのアイテムは資産として認識され、ゲーム外での売買が可能です。ゲームが終了してもアイテムの価値は保持されます。ソシャゲでは、ゲーム内アイテムはゲーム終了とともに消失し、外部での売買は一般的に認められていません。
不正と透明性
NFTゲームはブロックチェーンの特性上、不正やデータ改ざんが難しく、取引履歴の透明性が高いです。ソシャゲでは運営側がデータを管理しており、チート行為が問題になることがあります。
経済的メリット
NFTゲームでは、プレイヤーがゲーム内で得たNFTを売却して収益を得ることができます。NFTの貸し借りやリースといった新しい収益モデルも登場しています。ソシャゲは主にゲーム内課金を収益源とし、ゲーム内アイテムには経済的価値がなく、収益を得る手段にはなりません。
コミュニケーションと協力
両方のゲームともにコミュニケーションや協力プレイを重視していますが、ソシャゲでは特に友達を招待したり、チームで協力して目標を達成する要素が強調されています。以上の違いから、NFTゲームは新たな稼ぎ方や資産形成の可能性を提供し、ソシャゲは手軽さやコミュニケーションの楽しさを重視しています
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NFTゲーム人気ランキング
第1位:Gas Hero
Gas Heroは、Find Satoshi Labsが開発したソーシャル&ストラテジーゲームで、ポリゴンチェーン上で展開されています。プレイヤーは、人類を破壊するAIと戦うためにガスヒーローと呼ばれる特別なキャラクターを操作します。新規プレイヤーには4人の無料ヒーローが提供され、その後、基地を構築し新しいガスヒーローを集めて戦いに挑みます。
ミッションを成功させると、さまざまなアイテムがドロップし、それらをマーケットプレイスで販売できます。また、ガスヒーローNFTは異なるレアリティと寿命があり、一定期間後に「死亡」します。ゲーム内の組織でリーダーを選出し、選ばれたリーダーは組織の税収の一部をGMTで受け取ります。
GMTはゲーム内のネイティブトークンで、NFT購入やゲーム内ブーストに使用されます。GMTはBinanceなどで取引可能です
第2位:Heroes of Mavia: Mobile Base-Builder Strategy Game
Heroes of Maviaは、Skrice Studiosが開発したマルチプレイヤー戦略ゲームで、Baseチェーン上に構築されています。プレイヤーは都市を建設し、軍隊を訓練し、隣接する王国と戦いながら領土を拡大します。ゲーム内のNFTには、土地、装飾、スキン、武器、建設ツールなどが含まれます。プレイヤーは都市を防御するための壁やタレット、トラップを設置し、金や油、ルビーなどの資源を収集します。
Heroes of Maviaはモバイルデバイスで利用可能で、Apple StoreやGoogle Play Storeからダウンロードできます。「MAVIA」トークンはゲーム内でのガバナンストークンとして機能し、Uniswap、Bybit、Kucoinで取引可能です。ルビーとサファイアはゲーム内トークンとして利用され、ルビーはゲームプレイで獲得し、伝説のアイテムを作成・取引するために使用されます。サファイアは特別なブーストや建設完了に使用されます。
第3位:SYMBIOGENESIS
SYMBIOGENESISは、スクウェア・エニックスが手がけるNFTコレクティブルアートプロジェクト兼ブロックチェーンゲームです。ゲームは2023年12月23日に第1章が公開され、1万点のキャラクターNFTが販売されます。プレイヤーはこれらのNFTを使用して、ポリゴンチェーン基盤のゲーム内で冒険やミッションを進めます。
ゲームの舞台は「浮遊大陸」で、メインストーリーは全6章構成です。プレイヤーはキャラクターのストーリーを解放し、アイテムを収集しながらクエストをクリアします。NFT化されたキャラクターやアイテムはマーケットプレイスで売買可能で、仮想通貨ポリゴン(MATIC)が必要です。ゲーム内での活動を通じて、ユニークなデジタル資産を集めることができます。
第4位:Shrapnel: Competitive AAA Extraction FPS
Shrapnelは、シアトルのNeon Machineが開発したシューティングゲーム(FPS)です。2024年に早期アクセスが開始され、2025年に正式リリース予定です。物語は、月に衝突した小惑星によって地球に500キロメートルの無人地帯が生まれた世界が舞台です。
プレイヤーは傭兵部隊「MEF」の一員として、このゾーンに入り、貴重な資源を収集しながら他のプレイヤーと戦います。ゲーム内で収集した装備や戦利品はNFTとして取引可能で、マーケットプレイスで「SHRAP」トークンを使って売買できます。「SHRAP」はAvalancheブロックチェーン上で発行され、ゲーム内のインセンティブやガバナンストークンとしても機能します。
第5位:ファントム オブ キル -オルタナティブ
モバイルゲーム「ファントム オブ キル」のスピンオフWeb3ゲーム、「ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-」が2024年3月5日にリリースされました。同ゲームは育成・放置ジャンルで、NFTを使用してプレイヤーは伝説の武器を持つキャラクター「キル姫」を育成し、最強を目指します。
ゲーム内では、バトルが自動で進行し、オフライン中でも報酬を獲得可能です。キル姫はNFT化され、マーケットプレイスで取引ができ、GameFi要素を通じて暗号資産も獲得できます。対応デバイスはスマホ(iOS・Android)、対応チェーンはPolygonでゲーム内通貨ははOshi Token(OSHI)とHime Token(HIME)が使用されます。
第6位:Hytopia
Hytopiaは、Minecraftに似たサンドボックスゲームで、Minecraftのモッダーやサードパーティ開発者によって構築されました。Minecraftサーバープロトコルと互換性があり、MinecraftのクリエイターがHytopiaに簡単に移行できるようになっています。2024年にHychainというLayer 2ネットワーク上で展開される予定です。
Hytopiaは基本プレイ無料ですが、追加の特典が得られるNFTを購入することができます。また、カスタムプレイヤーモデルを持つHytopia Avatarsも購入可能です。Hytopia WorldsとHytopia Avatarsは、TOPIAトークンやコスメティックアイテム、ギフトボックスのドロップを得るためにステーキングすることができます。TOPIAはHytopiaのネイティブトークンで、クリエイターが自分の作品を販売して収益を得る手段を提供します。
第7位:Champion Tactics
Champions Tacticsは、フランスのUbisoftが開発中のPC向け対戦型ターン制RPGです。Ubisoft初のNFTゲームで、Oasysチェーンを採用しています。プレイヤーは「チャンピオン」と呼ばれるキャラクター3体でチームを編成し、PvPのターン制バトルに挑みます。各チャンピオンには独自の外観とスキルがあり、戦術的なスキルが重要です。ゲームは2024年リリース予定で、Warloadsという9,999体のNFTを所有することで早期アクセス権や最大5体のチャンピオンズをフリーミントできます。NFTはOpenseaで購入可能で、ETHを国内取引所で準備する必要があります。
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まとめ
今回のランキングでは、独自調査による最新の人気NFTゲームを紹介しました。NFTゲームは、ブロックチェーン技術を活用し、アイテムやキャラクターをNFTとして発行し、ゲーム内で使用したり売買したりできるのが特徴です。これにより、不正やデータの改ざんが難しく、取得したアイテムは資産として保有できます。
ランキング上位には、戦術性や戦略性が求められるゲームから、放置型育成ゲームまで多彩なジャンルが含まれています。例えば、プレイヤーがAIと戦う戦術ゲームや、都市建設と戦略バトルを楽しむマルチプレイヤーゲームなどがあります。これらのゲームは、ゲームプレイを通じて収益を得る新たな可能性を提供しています。NFTゲームの世界で、新たな挑戦と冒険を始めてみてはいかがでしょうか。
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