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ビットコインNFT・オーディナルズとは? 特徴や注意点を解説

15 mins

ビットコインNFTという言葉を聞いたことがありますか? 元祖・仮想通貨であるビットコイン、そのNFTであるオーディナルの登場により、世界は衝撃を受けました。

ビットコインNFTとは、ビットコインのブロックチェーン上に作られたデジタルアートやコレクションのことを指し、ビットコインのNFTは、イーサリアムやソラナのような一般的なものとは大きく異なります。ビットコインNFTの登場より、ビットコインにオリジナルのブロックチェーンに新しい機能が追加されました。

本記事では、ビットコインNFTオーディナルの特徴と注意点をメインに詳しく解説していきます。

オーディナルズは、ビットコインNFTの未来を切り開く可能性を秘めた革新的な技術です。ぜひ最後までお読みください。

ビットコインNFTオーディナルズとは

ビットコインNFTとは、ビットコインブロックチェーンにデジタルコレクティブを格納することを可能とするOrdinals(オーディナルス)プロトコルを利用したNFTコレクションのことです。

NFTとは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、デジタルアートやゲームアイテムなど、唯一無二の価値を持つものを表すトークンのことです。ビットコインNFTの特徴は、以下の2点です。

  • ブロックチェーンがビットコインであること。ビットコインブロックチェーンは特定の企業や人物に依存していないため、高い分散性と安定性がる
  • フルオンチェーンであること。ビットコインNFTは、コンテンツ自体がブロックチェーンに格納されているため、将来的にプロジェクトが終了してもコンテンツは永遠に残る

ビットコインNFTは、2023年2月頃より話題を集め始め、世界有数のNFTコレクションを擁するYuga Labsなども参入しています。現在、ブロックチェーンごとのNFT取引高ではイーサリアムに次ぐ第2位を占めています。ビットコインNFTは、デジタルコレクティブだけでなく、トークン発行(BRC20)、Defi、ゲーム、メタバースなどの様々なアプリケーションが今後統合される可能性があり、大きな注目と期待を集めています。

下記より、ビットコインNFTの特徴についてさらに詳しく解説していきます。

ビットコインNFTの特徴

ビットコインNFTの特徴は、以下の通りです。

  • 特徴①:完全分散性と自律性を持ち、高いセキュリティを誇る
  • 特徴②:画像データは、ブロックチェーン上に保存されるため、改ざんや消失リスクがない
  • 特徴③:「Inscriptions」という共通規格に基づいて発行される

順に解説していきます。

ビットコインNFTの特徴①:完全分散性と自律性を持ち、高いセキュリティを誇る

ビットコインのブロックチェーンは、完全分散性と自律性を持ち、高いセキュリティを提供します。これは、ビットコインのネットワークに参加するすべてのノードが、同じルールに従ってブロックチェーンの状態を更新することで、中央機関や第三者の介入なしに取引を行えることを意味します。また、ビットコインのブロックチェーンは、暗号学的に安全なハッシュ関数や難易度調整アルゴリズムなどによって、改ざんや攻撃に対して強固な耐性を持ちます。

ビットコインNFTの特徴②:画像データは、ブロックチェーン上に保存されるため、改ざんや消失リスクがない

ビットコインNFTの画像データは、ブロックチェーン上に保存されるため、改ざんや消失のリスクがありません。これは、ビットコインNFTが利用する技術の一つであるSegWit(セグウィット)によって、ブロックチェーン上に画像データを埋め込むことが可能になったことを意味します。

これにより、ビットコインNFTは、他のブロックチェーン上で作成されるNFTとは異なり、画像データが外部サーバーやIPFSなどに依存しないため、データの永続性や信頼性が高まります。

ビットコインNFTの特徴③:「Inscriptions」という共通規格に基づいて発行される

ビットコインNFTは、Inscriptionsという共通規格に基づいて発行されます。これは、ビットコインNFTが利用するもう一つの技術であるSchnorr(シュノア)によって、複数の署名者が協力して一つの署名を生成することが可能になったことを意味します。これにより、ビットコインNFTは、発行者や所有者などの情報を効率的に記録し、転送や売買などの取引を容易に行えるようになります。

ビットコインNFT・オーディナルズの注意点

ビットコインNFT・オーディナルズとは、ビットコインの最小単位であるサトシにテキストや画像などのデータを埋め込むことで、ユニークなデジタルアートを作成できるサービスです。このサービスは、2023年1月に誕生したばかりで、ビットコインのブロックチェーン上にNFT(Non-Fungible Token)を発行することができるとして注目を集めています。

しかし、ビットコインNFT・オーディナルズには、注意すべき点もあります。本記事では、2つの注意点を紹介します。

  • 注意点①:ビットコインNFT・オーディナルズは、ビットコインのプロトコルに変更を加えていない
  • 注意点②:ビットコインNFTまだ市場や基盤が確立されていない

ビットコインNFTの注意点①:ビットコインのプロトコルに変更を加えていない

ビットコインNFT・オーディナルズは、ビットコインのプロトコルに変更を加えることなく、既存の技術を利用してNFTを実現しています。これは、ビットコインのプロトコルが安定していることや、ハードフォークやソフトフォークなどの分裂を避けるための配慮だと考えられます。

しかし、これにより、ビットコインNFT・オーディナルズは、他のブロックチェーン上で作成されるNFTと比べて、機能や表現力に制限があることも事実です。例えば、ビットコインNFT・オーディナルズでは、画像データのサイズが64KB以下でなければならないため、高解像度や動画などのNFTは作成できません。

ビットコインNFTの注意点②:ビットコインNFTまだ市場や基盤が確立されていない

ビットコインNFT・オーディナルズは、まだ新しいサービスであるため、市場や基盤が十分に整備されていません。 例えば、ビットコインNFT・オーディナルズでは、専用のウォレットやマーケットプレイスが必要ですが、現在はオーディナルズ社が提供するものしかありません。これは、ユーザーの選択肢や競争力が低いことを意味します。

また、ビットコインNFT・オーディナルズでは、価格や需要などの市場の動向が不透明であり、価格の変動や流動性の低下などのリスクが高いです。さらに、ビットコインNFT・オーディナルズは、他のブロックチェーン上で作成されるNFTと互換性がないため、相互に交換や移行ができない点にも注意が必要です。

ビットコインNFTオーディナルズで覚えておきたい用語

ビットコインNFTオーディナルズで覚えておきたい用語を5つ紹介します。

  • 用語①:オーディナルズ
  • 用語②:OrdinalsWallet(オーディナルズウォレット)
  • 用語③:BRC-721E
  • 用語④:マジックエデン
  • 用語⑤:Badger Capsule

ビットコインNFT用語①:オーディナルズ

ビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコル¹²。ビットコインブロックチェーン上に構築された代替不可能なトークン。

ビットコインNFT用語②:OrdinalsWallet(オーディナルズウォレット)

オーディナルズを作成・管理するためのウォレットアプリ。ビットコインを送金することで、satoshiにデータを記録することができる。

ビットコインNFT用語③:BRC-721E

オーディナルズの規格のひとつで、イーサリアムのERC-721ベースのNFTをビットコインブロックチェーンに移行できるようにするもの。オーディナルズ市場とビットコインMiladysNFTコレクションが共同で立ち上げた。

ビットコインNFT用語④:マジックエデン

オーディナルズの取引・展示ができるマーケットプレイス。ソルラナブロックチェーン上に構築されている。

ビットコインNFT用語⑤:Badger Capsule

日本発のビットコインNFTプロジェクトで、オーディナルズを使って作成されたアート作品。マジックエデンで公開されている。

国内で注目のビットコインNFT オーディナルズ

日本を代表するWeb3 IP「CryptoNinja」がビットコインNFTへ進出! 6月15日よりジェネシス先行セールとして10体のオークションがスタート|CryptoNinja Ordinalsのプレスリリース (prtimes.jp)

現在、日本国内で注目されているビットコインNFTオーディナルズ「CryptoNinja Ordinals」について、紹介します。

CryptoNinja Ordinalsとは、日本を代表するWeb3 IP「CryptoNinja(クリプトニンジャ)」のビットコインNFTコレクション。忍者のキャラクターをモチーフにした2,222枚のジェネラティブNFTで、6月15日よりジェネシス先行セールとして10体のオークションがスタート。

CryptoNinja Ordinalsの運営母体となっている、CryptoNinjaとは、イケハヤ氏がプロデュースする日本発のWeb3IP。NFTアートやジェネレーティブNFTのほか、TVアニメシリーズやゲームなどのメディアミックス展開を行っています。CryptoNinjaの世界観は、忍者が暗躍する近未来の日本を舞台にしており、クリエイターによる二次創作や企業による二次利用を全面的に歓迎している。

なお、オークションの詳細など、最新情報は以下の各チャネルにて確認できます。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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