詳細を見る

リド、ETHの流入増大でステーキングを制限

5 mins
記事 Oluwapelumi Adejumo

ヘッドライン

  • リドが1日のインフロー最高額、15万ETHを記録
  • Tron創設者が20万ETH以上ステークしているとの報道
  • LDO価格はこの24時間で約9%上昇、3ドル以上に
  • promo

リキッド・ステーキングプラットフォームのプロトコルであるリド(Lido)は、15万ETHという1日当たり最大のステーク流入(inflow)を受け、ステーキングレート・リミット(Staking Rate Limit:SRL)という安全機能を作動させた。

2月25日の声明で、リドは、SRL機能は大量のステーク流入に対処するためのメカニズムであると説明した。大量のETH流入は(ユーザーの)報酬を希釈するなどの副作用をもたらす可能性があるが、SRLはステーキング入金を直接的に停止することなく、そうした問題を解決するとのことである。

ステーキングレート・リミットは、基本的に過去24時間以内の入金をベースに、一度にミントできるstETHの量を減らすものだ。その後、1時間あたり6,200ETHの割合でブロックごとに容量を補充する。リドは、こうした制限は、(SRLの)アプローチに関係なくstETHのミントを試みる人に対しては、影響を及ぼすことになると付け加えている。

同プロトコルではさらに「『stETH は今回はミント(鋳造)できません(stETH cannot be minted at this time)』というエラーメッセージが出た場合、より少ない量を試すか、容量が補充されるのを待つか、(ユーザーは)どちらかを選択してください」と呼びかけている。

ジャスティン・サン氏が15万ETH以上をステーク

一方、オンチェーン・リサーチャーのLookonchainは、トロン(Tron)創設者であるジャスティン・サン氏がリドに15万ETH以上のトークンをステーク(預け入れ)したと報じた。

Lookonchainによると、暗号資産起業家のサン氏はさらに1万ETHを増やし、ステークは合計で201,000ETH(3億2千万ドル)に達しているとのことである。

(ステークの)APY(年間収益率)は約4%であることから、彼のステーキング理由は受動的な収入を得るためという見方が大勢である。なお、サン氏は過去24時間で、彼が保有するステークをベースに(算定すると)18.68ETHを得ていることになる。

LDO価格は9%上昇

一方、ビーインクリプト(BeinCrypto)のデータによると、アクティビティの増加により、リキッド(流動的)デリバティブトークンのLDOは、この24時間で約9%上昇し、3.03ドルとなっている。

出所: ビーインクリプト(BeinCrypto)

LDOは、今年最もパフォーマンスの高いデジタル資産の1つとなっている。この暗号資産(仮想通貨)は、イーサリアム上海のアップデートが間近に迫っているため、暗号資産コミュニティから再び関心を持たれている。

DeFiLlama(DeFi総合情報サイト)によると、リドは最大のステーキングサービス・プロバイダーであり、ロックされている資産総額は89億2000万ドルにのぼるとのことである。

だが、仮想通貨LDOを保有するクジラグループの中には、このトークンを売却する者もみられる。MakerDAOの創設者、ルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏は、LDOを売却し、その収益で仮想通貨MKRを購入している。Lookonchainは、彼が1,880万LDOを売却して2,700万DAI、7,553$MKR(467万ドル)、および92$ETHを得たと報告している。他方、LDOの値動きから利益を得た別のクジラグループの存在も指摘している。

ベスト暗号資産取引所

Trusted

Follow us on:

X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル

免責事項 - Disclaimers

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

Takashi-HIgashi-new.jpg
Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
READ FULL BIO
スポンサー
スポンサー