リドトークン(LDO)は、証券取引委員会(SEC)によるウェルズ通知(SECが企業やその従業員に対して法的措置を取る可能性があることを事前に通知すること)通達の噂を受け、金曜日から20%近く急落した。
SECがWeb3企業を取り締まる中、バンクレスショー(Youtubeのトーク番組)での噂がLDO価格に悪影響を及ぼした。番組のホストであるデイビッド・ホフマン(David Hoffman)氏は、リドがウェルズ通知を受けたという噂について話し、価格はいったん20%戻したが、再び安値を形成した。
その後、ポッドキャスター(ホフマン氏)は噂を広めたことを謝罪し、リドはウェルズ通知を受け取っていないと伝えた。
十字砲火を浴びるリド
すでに広く出回ってしまったYoutubeビデオの中で、ホフマン氏は「DeFiアプリの多くにウェルズ通知が出されている。先週、業界全体にウェルズ通知が通達されが、まだ明るみにはなっていない」と語り、 さらに「リドは通知を受けたと思う 」と付け加えたのである。
Investopedia(Web金融メディア)によると、「ウェルズ通知(Wells Notice)とは、SECが強制措置を講じる予定であることを受取人に知らせる正式通知である 」とある。
リドは、最も高いTotal Value Locked(TVL:DeFiプロトコルに預けられた暗号資産価値)を持つ分散型金融(DeFi)プロジェクトの中の1つだ。DefiLlama(DeFi総合情報サイト)によると、リドは91億4,000万ドル以上のTVLを有している。上記Youtube動画がTwitterで拡散された後、リドの価格は20%近くも暴落した。TradingViewのデータによると、LDO価格は先週金曜日に3.018ドルで始まったが、翌日土曜日には2.416ドルの安値を形成したとのことである。
ホフマン氏が動画の噂について釈明した後、LDO価格はわずかに跳ね返り、本記事時点では2.67ドルで取引されている。
SECは暗号資産の取り締まりを強化
一方で、ホフマン氏は、リドの噂を払拭する投稿をしたが、少なくとも1通のウェルズ通知が最近出されたと考えているようだ。彼は、「他の情報源に確認したところ、発表されないウェルズ通知が存在すると思われるが、その数や、最近どれくらい出されたかを知ることは不可能だ」と書いている。
SEC(の姿勢)は暗号資産企業の間で大混乱を引き起こしている。SECの弁護士は最近、Binance.USが未登録の証券を提供していると公聴会で申し立てたとのことである。
ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長は、ビットコイン以外のすべてのデジタル資産は証券であると強く信じている。先月、BUSDの発行元であるパクソス(Paxos)は、SECからの圧力により、バイナンスとの関係解消に追い込まれた。
その前には、暗号資産取引所クラーケンが3,000万ドルの罰金を科され、ステーキング報酬施設の閉鎖を命じられた。
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