日本電信電話株式会社(NTT)は25日、大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」の商用サービスを開始した。同サービスはNTTコミュニケーションズから提供され、NTTグループ各社においても順次提供が開始される。

軽量ながらも世界トップクラスの日本語処理性能を誇る「tsuzumi」は、さまざまな業界や環境での利用が可能なトータルサービスとして設計されている。具体的には、オンプレミスやクラウド環境での利用が可能であり、CXソリューション、EXソリューション、運用サポートソリューションなど、多岐にわたるソリューションを提供する。
日本語の処理においてGPT3.5や他の国産LLMを上回る結果に
tsuzumiは和楽器の「鼓」に由来する名前を持つ生成AI 。Open AIのGPT-3が1750億のパラメータに対し、tsuzumiは超軽量版(6億)で約300分の1、軽量版(70億)では約25分の1の規模を持ちながら、GPT-3と同等の性能を25分の1のGPUコストで実現している。特に日本語の処理においては高い性能を示し、「Rakuda」というベンチマークテストでもGPT-3.5や他の国内LLMモデルより優れた結果を示した。
NTTは「tsuzumi」を利用した新たなサービス開発やソリューションメニューの開発を支援するパートナープログラムも開始。同プログラムでは、「tsuzumi」のAPIが一部無償で提供され、パートナー企業のサービスへの組み込みや特化モデルの開発、インテグレーションを促進する。
tsuzumiは発表以来、500件以上の導入相談が行われており、製造、自治体、金融など、機密性の高いデータを取り扱う業界からの相談が多い。利用用途としては、顧客接点での活用による顧客体験の向上や、社内業務改善による従業員体験の向上、IT運用自動化やソフトウェア開発などが挙げられている。
NTTは「tsuzumi」のグローバル展開も視野に入れており、業界・業種特化型のLLMを多言語で対応し、NTTのアセットを活用して世界中に提供していく計画だ。
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