暗号資産の盗難－米国人の3分の1が被害に

最近の調査によれば、アメリカ人の3人に1人が平均97,583ドルの暗号資産の盗難経験があることがわかった。「Z世代」のユーザーが最も大きな被害者ということだ。

サイバーセキュリティ企業のKasperskyは、2022年10月にアメリカの成人2,000人を対象に調査を行った。この調査では、回答者の3分の1が「暗号資産の盗難被害にあった」と回答している。

Z世代は、技術に精通した世代とされているが、驚くべきことに、18～24歳の回答者の47％が暗号資産詐欺に勧誘されたという。一方、55歳以上の回答者のうち、暗号資産の盗難被害に遭ったのは8％のみだった。

盗難の平均額は97,583ドルだが、回答者の15％が100,001ドルから100万ドルの金額に相当する暗号資産を失った。

暗号資産の盗難詐欺から資金を守るには？

シニアセキュリティリサーチャーのマーク・リベロ氏は、「詐欺からマルウェア、クリプト・ジャックまで、暗号資産を狙う脅威はネット上に数多く潜んでいる。ユーザーは、フィッシング詐欺や偽サイトに注意しながら、資金を投じる場所に細心の注意を払う必要がある。多段階認証など、利用可能なセキュリティ対策はすべて採用し、すべてのアカウントで強力なパスワードを使用する必要がある」とアドバイスしている。

DeFiユーザーのための詐欺被害防止アドバイス

分散型金融（DeFi）ユーザーは、ウォレットを接続する場所に特に注意する必要がある。一部のフィッシングサイトには、ウォレットを接続するとユーザーの資産が流出するものもある。

悪徳業者は、人々を誘うために、エアドロップ、無料のミント、景品、ホワイトリストへのアクセスなどの名目でソーシャルメディアのスパムキャンペーンを利用する。ソーシャルメディアのリンクをクリックする前に、ユーザーはリンクが公式アカウントかどうかを確認する必要がある。詐欺師は、ユーザー名を少し変えて偽名アカウントを作成し、インフルエンサーやプロジェクト運営者に成り済ますとのこと。

以下は、詐欺師がボットアカウントを使ってスパムキャンペーンを行った時の様子である。