OpenAIは5日、アプリストア「GPT Store」を来週にも立ち上げ予定であると発表した。GPTストアで開発者は、自身のAIをアプリケーションとして公開可能になる。カスタムAIサービス「GPTs」は、コーディングの専門知識を必要とせず、日常生活や特定の業務に合わせたサポートが提供される。
同発表はGPTの開発者に向けたメールによって明らかになった。10月に開催された同社初の開発者会議「DevDay」使用者数に応じた収益化が見込まれるとされていたが、この点が変更されたかは不明だ。GPT Storeでは、自作GPTsを公開するためにポリシーとガイドラインの遵守、ビルダープロフィールの整備、公開範囲の設定が必要となる。アプリやサービスに適した名前を選ぶべきで、「GPT」で終わる名前は推奨されておらず、公共の人物、不適切な言葉、有害なトピックを参照する名前は禁止されている。
米新興メディアAxiosの12月の報道では、ユーザーと開発者へのメモから、GPTストアの立ち上げが来年初めへの延期が明らかになった。11月末のリリースを目指していたが、延期となった。これにはアルトマンCEOの一連の解任騒動が一因しているとみられる。同社のメモには新機能の改善点も言及されており、ユーザーインターフェース、デバッグメッセージなどの改善が計画されていた。
セキュリティ面の懸念が生じているGPT
米ノースウエスト大学が12月に発表した研究結果では、GPTsの脆弱性が明らかになっていた。同大学はプロンプトインジェクション攻撃により機密情報が漏れるリスクがあると指摘。第3者が基本的なプロンプトハッキング技術を駆使し、カスタムGPTからプロンプトや機密データを抽出する事例が確認された。200以上のカスタムGPTを対象としたテストでは、初期プロンプトの抽出やファイルへの不正アクセスが可能であることが判明していた。研究者らは、この問題が知的財産権およびユーザープライバシーに深刻な影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らした。同報告では攻撃者が「システムプロンプト抽出」と「ファイル漏洩」の技術を用いて機密情報にアクセスするリスクが指摘された。
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