OpenAI Dotsの初期テスターによれば、「常時稼働」のエージェントはすでにメールの仕分け、予定の重複検知、事務処理の整理を自動で行っている。一方、一般ユーザーには動作のバグによる待ち時間も報告されている。
なお、「Dot.com」と入力すると、イーロン・マスク氏率いるSpaceXAIの競合エージェント「Grok Bot」のダウンロードページへ転送される。OpenAIは9月29日のDevDayでDotsを発表した。
OpenAI Dots活用の初期テスター事例
各Dotsは独自のクラウドコンピューター上で動作するため、ノートパソコンが閉じられていてもユーザーがテキストや通話で操作できる。
ローンチ前に数日間Dotsを利用していた1人のテスターは、自身のエージェントに「Boo」と名付け、メールとSlackへのアクセスを許可した。
Booは受信依頼を仕分けし、ユーザーは受信箱を開かずに要件を把握できた。また、ユーザーの指示なしでも行動した。例えば、フライトの再予約時に読み逃していたSlackの会議招待と予定が重なっていることを指摘した。
別のテック系記者は、事務作業を複数割り当てた。同氏のレビューによると、Dotsはラジオ出演依頼を断り、経理担当の質問に回答し、議事録から会議アジェンダを下書きした。この記者は、15分の操作でおよそ2時間分の仕事が完了したと試算した。
バグ、競合、そして「Dot.com」ドメインの裏側
一方、先のテスターはローンチ前のバージョンを「バグが多い」と評価した。権限エラーやメッセージ消失、iMessage対応の欠如などの問題に直面した。「一般利用者は1〜2週間は待ったほうが良い」とアドバイスしている。
同氏はまた、DotsをMetaのMuseやSpaceXAIのGrok Botと比較した。すでにこれらのツールを使い込むユーザーは、すぐに乗り換えるとは限らないとも記している。
さらに別の初期テスターは両者の差異を明確に指摘した。DotsはGrok Botよりも業務効率化に特化しており、とりわけSlack連携が強みとして際立つと述べた。ただしパーソナルアシスタントとしては、プラグインの導入方法が不明瞭な面もあってGrok Botに軍配を上げている。
一方で、運転中に電話でDotsと対話できる点は高く評価した。だが、OpenAIのサム・アルトマンCEOがステージ上で行ったチケット購入デモにもかかわらず、現時点では決済機能は実際には十分に使えないと指摘した。
また競合はウェブアドレスにも及ぶ。レジストリ情報によれば、Dot.comの登録記録はDotsの名称が公表されるはるか以前、7月28日に最終更新されている。
このリダイレクトは、マスク氏とアルトマンCEOの対立に新たなエピソードを加えている。OpenAIはまずChatGPT ProとBusiness Premiumの契約者向けにDotsを先行公開している。他のサービスにユーザーが定着するまでに不具合をどこまで解消できるかが、普及速度を左右する可能性がある。









