トレーダーのピーター・ブラント氏は、Xでユーロ/円(EUR/JPY)のショートが現在、同氏のファームにおける最大の先物・通貨ポジションであると述べた。同通貨ペアは4月の高値187.5付近から下落しているが、ユーロ金利は日本の2倍にある。
ユーロ/円は、1ユーロを円で示すレートで、ブラント氏のチャート上では先物価格が175.65であった。それでも欧州中央銀行(ECB)は預金金利2.5%を支払い、日本銀行(BOJ)の1.25%の2倍水準。
なぜ高金利のユーロに対して円が上昇しているのか
米国は為替市場に直接介入した。7月31日に米国財務省は日本と協調し、ユーロを売り円を購入。欧州中央銀行はこの取引を事後に知ったとフィナンシャル・タイムズが伝えている。
この対応により、ドル円は最安値163.73から157.57まで円高方向へ戻したと、CNBCが報道。
一方、日本のコアインフレ率は9月に2.1%に達した。これはBOJの2%目標を昨年12月以来初めて上回ったと、総務省統計局が公表。
金利予想を反映するオーバーナイトスワップでは、12月のBOJ利上げ確率は80%に達したとジャパンタイムズが伝えた。10月30日については現状維持が見込まれている。
同様に、ECBは預金金利を2.25%から2.5%に9月10日に引き上げた。今年2度目の利上げである。イラン戦争に関連したエネルギーショックによりユーロ圏インフレが加速していると、Euronewsが報道。クリスティーヌ・ラガルドECB総裁は、今後の金利経路に事前にコミットしない姿勢を表明している。
ユーロ/円ショートは2中央銀行決定を乗り越えられるか
ブラント氏のチャートによれば、同ペアは2026年初まで横ばいで推移した後、180近辺のレンジ下限を割り込んだ。この水準は9月下旬以降維持とInvesting.comのデータ。
同氏の投稿はチャート以外の根拠には触れていない。ECBは10月29日に、BOJはその翌日に判断を下す。
ただし、BOJが利上げすればショートは有利となるが、ECB利上げやBOJがハト派的に現状維持を選べば、ショートの正当性は試される。
片山さつき財務相は円安を問題視している。7月の協調介入後、スコット・ベセント財務長官は米国は今後も追加介入にためらわないと述べた。今後は円の進路がBOJだけでなく、ワシントンや東京の動向にも左右される展開。











