暗号資産Piネットワークのネイティブトークン「Pi(パイ)」が、最大手取引所バイナンスに上場するとの観測が浮上している。発端は、Piウォレット内にバイナンスのサポート機能が表示されているとの複数ユーザーからの報告による。だが現時点で、バイナンスおよびPiの運営側から公式な発表はなく、真偽は定かでない。
パイコインに上場期待=新機能で臆測が加速
Piコインのバイナンス上場は、同ネットワークの支持者「パイオニア」たちにとって長年の関心事であった。オープンネットワーク開始以降、取引所への上場を求める声は継続的に上がっていたが、いまだ実現していない。
こうした中、Piウォレットに「バイナンスコネクトサポート」や「バイナンスP2Pサポート」といった項目が追加されたことで、再び上場への期待が高まっている。SNS上では著名パイオニアのミスター・スポック氏がこれを指摘し、「これは単なるUI上の変更ではなく、現実の流動性への橋渡しを示すシグナルだ」と強調した。

バイナンスコネクトは、法定通貨と暗号資産の交換サービスであり、かつて2023年に終了したものの、2024年に再開されている。また、バイナンスP2Pは100超の法定通貨と800超の支払手段による個人間取引を可能にする。
パイオニアの一部は、「PiがP2Pで取引可能となれば、世界中のユーザーが仲介者を介さずにPiを法定通貨と即時に交換できる」と指摘。「これはオープンメインネット公開前に起きるべき動きであり、バイナンスがPiエコシステムに関心を寄せている証左でもある」と見解を述べた。
市場ではミームコインをめぐる短期的な投機が続いており、LetsBonkやPump.funといったプラットフォームがその動きを支えている。Piコインのバイナンス連携が事実であれば、こうした流れとは異なる基盤系プロジェクトとして、新たな注目を集める可能性がある。
しかし、ミスター・スポック氏は、この進展がPiネットワークがすぐにバイナンスで取引可能になることを直接的に確認するものではないと付け加えた。それでも、「何か大きなことが起こる」という強い示唆があると述べた。
「ある日目を覚ますと、PiのP2P取引がバイナンスでライブになり、大規模な採用の扉が開かれるかもしれない。ウォレットを準備し、Piを安全に保ち、未来に目を向けておくことを忘れないでください」とユーザーは述べた。
さらに、PiScanのデータによると、謎のウォレットアドレスが3億3600万以上のPiを蓄積していることが明らかになった。これにより、上場準備をしている取引所のものではないかという説が浮上している。
Xでの報道が広まっているが、バイナンスはPiネットワーク上のKYB認証済みの企業の一部ではないことも注目に値する。さらに、取引所以外にも、PiウォレットはMoonPayやStripeなど他の支払いプロセッサーのサポートもリストしている。これらの企業もKYB認証を受けていない。
「PiメインネットでPiウォレットを持ち、運営を促進できるのはKYB認証済みの企業のみである」とPiネットワークは強調した。
Piコアチームはこの件について沈黙を守っており、コミュニティは未確認の報道に翻弄されている。早計な憶測は歴史的にコミュニティの失望を招いてきた。Piネットワークまたはバイナンスからの公式発表があるまでは、現在の進展は噂のままである。
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