パイネットワークのPIトークンは、8月25日以降、狭いレンジ内での推移が続いている。0.3469ドルで上値を抑えられる一方、0.3391ドル近辺で下値を維持している。
8月30日と31日に上抜けを試みたものの、強気筋は上限突破に至らず、相場は横ばいを継続している。こうした狭い値動きは、買い手と売り手の綱引きが続くなかでボラティリティが乏しい状況を映し出している。
Sponsoredパイトークン、ボラティリティ縮小に直面
PIの現物市場の低調さは相対力指数(RSI)にも表れている。モメンタム系のRSIは9月入り以降、PI/USDの日足チャートで横ばいを継続しており、本稿執筆時点で44.52となっている。
RSIは0〜100で買われ過ぎ/売られ過ぎを測る指標で、70以上は過熱、30未満は売られ過ぎを示す。
足元でRSIが横ばいにとどまるのは、買い圧力と売り圧力が拮抗していることの表れであり、いずれの陣営も優位に立っていない。結果としてボラティリティは低位安定が続き、これが続けばPIは当面、狭いレンジに押し込められる可能性が高い。
さらに、ボリンジャーバンドの収縮もボラティリティ低下を裏づけており、レンジ相場の長期化リスクを示唆している。
ボリンジャーバンドは移動平均に対する価格の変動幅を示し、ボラティリティが高いと拡大、鈍化すると収縮する。
日足でのバンド収縮はモメンタムの衰えを示し、PIが横ばい基調を引き延ばす公算を一段と強めている。
パイトークン、0.35ドル台への上振れか、安値更新か
低ボラティリティ期の後には、明確な触媒が出現すると一方向への「エクスパンション(拡張)」が起きるのが通例だ。センチメント次第で、PIは急伸か失速か、いずれのシナリオにも晒されている。
需要が強まる場合、PIは0.3469ドルのレジスタンスを突破し、0.3587ドルを目指す展開が視野に入る。
逆に、0.3391ドルのサポートを明確に割り込むと、過去最安値の0.3220ドルを再試す可能性が高まる。