パイネットワーク(PI)がLinuxノードの展開を発表した。プロトコルをバージョン19から23へアップグレードする計画も明らかにした。しかし技術的進歩にもかかわらず、PI価格は横ばいが続く。
過去24時間で2%の小幅上昇にとどまった。一方で取引量は約20%減少しており、売り圧力の継続を示唆している。ブロックチェーン技術の向上が価格に反映されない現状から、投資家は反発のタイミングを模索している。
Sponsoredパイネットワークは小幅上昇も買い支え不足が懸念材料
パイネットワークは今回の技術アップデートを重要な転換点と位置づける。Linuxノードの展開により、分散化の強化を図る狙いがある。プロトコルのバージョンアップは処理速度の向上も期待される。
それでも市場の反応は限定的だ。PIトークンは狭いレンジでの取引が続いている。過去1日間で有意な価格上昇は見られなかった。
PI価格は28日、前日比2%上昇を記録した。暗号資産市場全体の買い活動に連動した動きである。しかし日次取引量の減少が投資家心理の冷え込みを物語る。約20%の取引量減少は売り圧力の根強さを示している。技術革新と価格のギャップが今後の課題となりそうだ
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資産の価格が上昇する一方で取引量が減少する場合、その価格上昇は強い買い意欲に支えられていないことを示す。
このような場合、少数の取引で価格が上昇することがあるが、広範な参加がないことは、上昇が持続可能でない可能性を示している。PIの場合、一部の投資家が買っているが、多くは依然として慎重であり、市場全体の勢いが弱いままであることを示唆している。
さらに、エルダー・レイ指数のネガティブな数値はこの弱気な見通しを裏付けており、プロトコルのアップグレードにもかかわらず市場のセンチメントが慎重であることを示している。本稿執筆時点で、これは-0.0237である。

エルダー・レイ指数は、市場における買い手(ブルパワー)と売り手(ベアパワー)の強さを測定する。ネガティブな値はベアが優勢であることを示し、売り圧力が買い意欲を上回っていることを示唆している。
PIのエルダー・レイ指数は8月14日以降、一貫してネガティブな値を示しており、市場センチメントの持続的な弱さを強調している。この持続的な弱気の読みは、トークンが需要を引き付けることに苦戦していることを反映している。
パイネットワーク、0.37ドルの上昇を目指すも、弱気勢力が0.32ドル以下に押し下げる可能性
本稿執筆時点で、PIは0.34ドルで取引されており、0.32ドルのサポートラインのすぐ上に位置している。これはトークンの過去最安値を示している。弱気の圧力が強まれば、価格はこのレベルを再テストするか、さらにはそれを下回って新たな最安値を記録する可能性がある。

逆に、新たな需要が高まれば、PIは0.37ドルに向かって上昇する可能性がある。