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ポリゴン、EVMチェーン・L2の新ソリューション「Type 1 Prover」を発表

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ヘッドライン

  • ポリゴン(MATIC)の開発企業「Polygon Labs」は8日、Toposwareとともに開発した新ソリューション「Type 1 Prover」を発表した
  • Type 1 Proverは任意のEVMチェーンをzkレイヤー2に変換し、アグレゲーション・レイヤー(AggLayer)に接続できるようにする革新的なアップグレード
  • アグレゲーション・レイヤーとの組み合わせにより、既存のEVMチェーンを変更することなく直接AggLayerに接続し、イーサリアム自体の流動性と価値にアクセスできるようになる
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ポリゴン(MATIC)の開発企業「Polygon Labs」は8日、Toposwareとともに開発した新ソリューション「Type 1 Prover」を発表したType 1 Proverは任意のEVM(イーサリアム仮想マシン)チェーンをzk(ゼロ知識証明)レイヤー2(L2)に変換し、アグレゲーション・レイヤー(AggLayer)に接続できるようにアップグレード。これにより、イーサリアムのメインネットブロックに対して、トランザクションごとに0.002ドルから0.003ドルの平均コストで証明を生成できるようになった。

Type 1 Proveは、MITおよびアパッチ2.0のライセンスの下でオープンソースとして公開され、GitHubで入手可能である。同技術は、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏によって提案されたzkEVMのフレームワークに基づいており、EVMと完全な等価性があるとされるType 1が、既存のEVMチェーンの証明生成を可能にすることで、既存のL1チェーンやオプティミスティック・ロールアップの移行を大幅に簡素化される。同互換性により、既存のEVMクライアントをそのまま使用できるだけでなく、イーサリアムブロックの特定のチェックポイントから直接証明の生成の開始も可能となる。

アグレゲーション・レイヤーとの組み合わせにより、既存のEVMチェーンを変更することなく直接AggLayerに接続し、イーサリアム自体の流動性と価値にアクセスできるようになる。Polygon CDKを使用して構築された複数のプロジェクトは、イーサリアムエコシステムへの接続が可能となる。

  • 【用語解説】
  • ゼロ知識証明:取引内容自体は公開することなく、取引が正当であることを証明することができる暗号学的手法の1つ。これにより、個人情報や取引内容が明かされることなく、プライバシーを保護することができ、高速データ処理も可能となる
  • Polygon CDK:ゼロ知識証明に基づくのレイヤー2を立ち上げるためのモジュラーでオープンソースのツールキット
  • イーサリアムのクライアント:イーサリアムネットワークに接続し、トランザクションを送信・受信、スマートコントラクトを実行、ブロックチェーンの状態を同期するためのソフトウェアアプリケーション
  • EVMチェーンの証明生成:イーサリアム仮想マシン(EVM)を実行するブロックチェーン上でのトランザクションやスマートコントラクトの状態が正しいことを数学的に検証するプロセス。

開発チームはType 1 Proverの最適化を開始したばかりであり、今後性能が約35%向上し、コストは指数関数的に減少し50倍安価にできるという。

ポリゴンのブレンダン・ファーマー共同創設者は米コインデスクに対し、「高性能なタイプ1のzkEVMは実用的ではない、またはコストが高すぎると見られてきたが、ポリゴンは非常に効率的なタイプ1のzkEVMを提供することで、ゼロ知識証明技術の開発で業界をリードしていることを再度証明した」と語った

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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