米司法省、Polymarketインサイダー取引事件で米陸軍兵を起訴
同氏は機密情報を用い、ベネズエラのニコラス・マドゥロ氏が1月に拘束されることへ賭けを行い、およそ40万9881ドルを獲得した疑い。
米兵、Polymarketで機密情報活用し3万3000ドルを40万ドルに
開示された司法省の起訴状によれば、ノースカロライナ州フォートブラッグに駐留する38歳のギャノン・ケン・ヴァン・ダイク容疑者が、約3万3034ドルを13件の予測市場取引を通じて約41万ドルに増やした後、足跡を消そうとした疑い。
「ギャノン・ケン・ヴァン・ダイク容疑者は、機密情報を個人的な利益のために利用することで、同僚の兵士を裏切った。同容疑者は米陸軍兵として関与していた作戦を通じて得た情報を基に、ベネズエラ関連の様々な取引で40万ドル超の利益を上げた」――FBIジェームズ・C・バーナクルJr.副長官談(原文)
同兵士は「オペレーション・アブソリュート・リゾルブ」の企画と実行に関与した。1月3日早朝、カラカスでマドゥロ氏および妻が拘束された(原文)。
報道によれば、ヴァン・ダイク容疑者はPolymarketで「Burdensome-Mix」というハンドルネームで、作戦実施数日前の2025年12月27日からPolymarketで賭けを開始した。
13件全ての賭けで、マドゥロ氏やベネズエラ関連契約に「YES」のポジションを取った。「1月31日までにマドゥロ氏が失脚」や「1月31日までに米軍がベネズエラにいる」などの契約が含まれていた。商品先物取引委員会(CFTC)は、ヴァン・ダイク容疑者が「YES」株式をマドゥロ契約だけで43万6000株以上購入したと指摘した。
利益獲得後、ヴァン・ダイク容疑者は多くを海外の暗号資産保管庫へ移し、取引所のメールアドレスを偽名に変更し、Polymarketにアカウント削除を依頼した疑い。
同兵士は5件の罪に問われる。商品取引法違反3件、ワイヤー詐欺、違法送金が含まれる。商品取引法違反は各最大10年、ワイヤー詐欺は各最大20年の禁錮刑が科される可能性。
CFTCも米ニューヨーク南部連邦地裁に民事訴訟を起こした。機関は被害回復、取引禁止、民事制裁を求めている。
Polymarketは今年、地政学的イベントについてタイミングを狙った賭けを行うウォレットの増加で圧力が高まっている。内部関係者と見られる者が、イラン紛争やマドゥロ作戦関連契約で数十万ドルを得た疑い。
この訴訟はCFTCにとって新たな局面を切り開くもので、初のイベント契約インサイダー取引摘発と、連邦情報の不正利用を対象とする「エディ・マーフィー・ルール」適用となった。
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