Galaxyリサーチは、Polymarketのリテールアカウントのうち69.2%が損失を計上し、元本割れで終わっていることを明らかにした。調査対象は290万ウォレットで、合計の損失額は3億3890万ドルに上る。
この分析は、oracleネットワークStorkがデータを整理したPolymarketのオンチェーン決済記録全体を用いたもの。米国アプリから独立して運営されている国際プラットフォームのみを対象としている。
Galaxyによる自動化アカウントと人間アカウントの判別方式
Galaxyは、1日に50件以上の注文を出すアカウントを自動化の疑いが高いと判断し、基準とした。同社によれば、この閾値は自然な区切りがなかったため、あくまで判断基準であるとしている。
このフィルターにより、12万5429アカウントが除外された。これらは全注文の80.8%を担い、最終的に2億4680万ドルの利益を上げている。
残されたリテールウォレットの中央値は約3ドルの損失となる。より大きな損失は末端層に集中し、底辺1%は少なくとも4804ドルの損失を出している。
損失を被った参加者はトレードから離れる傾向もみられる。損失から30日以内に取引をやめたアカウントは15.2%。利益計上後にやめたのは6.1%だった。Galaxyは「複数のウォレットが同一人物によるものか特定できないため、投資から撤退したように見える一部は新たなアドレスに移行した可能性がある」と注意喚起した。
この結果は、Yale大学の調査とも合致する。同調査ではPolymarketのトレーダー上位3%が利益の27%を獲得していた。7月には、BeInCryptoが19万4000のアドレスの約3分の2がワールドカップ優勝市場で損失を出していたと報じている。
スポーツ専門トレーダーの成績は最低水準
Galaxyはトレーダーの44.1%を「スペシャリスト」(投資市場の60%以上が単一ジャンル)と定義。そのうち47%がスポーツ専門トレーダーとなる。
スポーツスペシャリストで利益を計上したのは25.1%にとどまり、全ジャンルで最低水準。対照的に、テックとサイエンスのスペシャリストは41.2%、一般的なトレーダーは30.4%が利益を計上した。
Polymarketは最近、米国向け取引所を軸としたマーケティング戦略を展開。Front Office Sportsによれば、レブロン・ジェームズ氏に年1500万ドルを支払い、フットボール市場の広告塔として起用している。Galaxyは、「このマーケティング費用は、国際市場で最も成績が悪かったスポーツトレーダー層を狙ったもの」と分析した。
Galaxyは、今回のレポートで予測市場の本質的価値を否定する内容は含まれていないと強調。「熟練者が利益を獲得するには、未熟な層の流動性(対抗馬)が必要なため、多数派が損失を被るのはある意味で必然」と示唆した。
「Polymarketは、多くの参加者にとって収益を上げにくい場であると同時に、非参加者にとっては予測ツールとなり得る」としている。
レポートは、今後1年で予測市場トレーダーの規模や属性に大きな変化が生じる可能性があると指摘した。
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