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レボリュート、33%増収も会計監査人が疑問視

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ヘッドライン

  • レボリュート(Revolut)は2021年、3125万ドルの利益を上げ黒字化
  • そのうち暗号資産取引が売上高の3分の1を占める
  • 監査法人は同社収益について懸念を表明
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レボリュート(Revolut)は昨年、暗号資産景気の波に乗って33%増収したが、同社監査法人は2021年の収益報告について懸念を示している。

ロイターによると、フィンテック企業のレボリュート(Revolut)は、遅れていた2021年の財務報告で、黒字を計上したとのことである。2,600万ポンド(約3,125万ドル)の純利益を上げ、売上は3倍の7億6,500万ドルに達したという。

しかし、同社監査人であるBDOは、2021年からの収益の4分の3が確認できないことに懸念を示した。ITシステムの問題で、4億7,700万ポンド(5億7,300万ドル)の収益の「完全性または発生状況」を確認できないとしている。

出所: Twitter

会社は2021年のBDOの懸念は解決済みと明言

BDOは、レボリュート(Revolut)のITシステム設計が効果的なテスティングを可能にしなかったため、一部の情報が「重大な虚偽表示」になっている可能性があると考えている。同監査人はまた「検証手続きは、サブスクリプション、カード配送、外国為替、海外資産を含むレボリュート(Revolut)の主な収益源について十分適切な保証を提示することができない 」と付け加えている。

これに対しレボリュート(Revolut)は、ITの問題は 「2021年に是正された」 と明言している。同社最高財務責任者ミッコ・サロバーラ(Mikko Salovaara)氏はファイナンシャルタイムズに「2021年はITのアップグレードを行う必要があった一過性のものと考えている。2022年については、上半期に少し押されるものの、通常の監査サイクルになると予想している」と語っている。

レボリュート(Revolut)は昨年9月までに会計報告書を発表するはずだったが、その期限を逃していた。また、2022年12月という新たな設定期限にも間に合わなかった。

2021年のレボリュート(Revolut)の収益増加の主な要因として、暗号強気市場が挙げられる。(実際)暗号資産取引は同社の事業の3分の1に貢献した。レボリュート(Revolut)は昨年、イギリスキプロスで暗号資産会社として登録されている。

暗号資産景気の波に乗る

レボリュート(Revolut)は、収益が33%急増して8億5,000万ポンド(10億2,000万ドル)となり、暗号資産の弱気相場のなかを生き残ることができたが、サロバーラ氏は、黒字を維持したかどうかは明らかにしていない。

しかし、2022年の会計報告では、暗号資産の「津波」が襲来するなか、ビジネスが浮揚していたかどうかの答えが得られるとみられる。今年6月に次期(会計)報告書が作成すされる予定である。

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Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
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