グルメアプリ「SARAH」を提供するサラは31日、食とヘルスケア分野に特化したパブリックブロックチェーン「ONIGIRI Chain」をリリースした。プロジェクトは、AvaLabsが提供するアバランチ(AVAX)ブロックチェーン技術のサポートを受けている。
ONIGIRI Chainは、食とヘルスケアに関連するデータを集積し、新たな価値創造の基盤を目指す。ブロックチェーンを使用することで、データの長期保存が可能になり、金融、保険、医療など様々な分野への応用が見込まれる。トークンを通じた市場価格に基づく価格設定も可能であり、新しいエコシステムの構築を促進する。
パブリックチェーンとプライベートチェーンの併用により、ブロックチェーンにおける課題を解決
アバランチサブネットを活用した「ONIGIRI System」は、パブリックチェーンの「ONIGIRI Chain」とプライベートチェーンの「OMOCHI Chain」で構成されており、バリデーターのみが後者のデータにアクセス可能。オニギリチェーンのバリデーターになるには、「ONGR」トークンのステーキングが必要。また、オモチチェーンのデータは「Avalanche Warp Messaging」を通じてオニギリチェーンに非公開で伝達され、報酬としてONGRが配布される。
- ブロックチェーンでのデータ管理
- EOA Wallet によるログイン
- ガス代の無料化
- ONIGIRI Systemによるデータの秘匿化
- ONGR によるデータの市場価格の算出
- EOA Wallet(Externally Owned Account Wallet): 外部所有アカウントウォレット(EOAウォレット)は、ブロックチェーン上の個人アカウントを指し、秘密鍵によって制御される。ユーザーはこのウォレットを通じてブロックチェーン上でトランザクションを実行し、資産を管理する。スマートコントラクトと異なり、EOAウォレットは自動的な操作を行わず、すべての活動はウォレットの所有者によって直接行われる。
- アヴァランチ・ワープ・メッセージング: アヴァランチ・ワープ・メッセージングは、アヴァランチブロックチェーンのサブネット間で情報を効率的に伝達するためのシステム。
- アバランチサブネット(Avalanche Subnet): アバランチサブネットは、アバランチブロックチェーンエコシステム内で特定の目的やアプリケーションのために設計されたカスタムネットワーク。企業や開発者は独自のルールやパラメータを持つ専用のブロックチェーン環境を作成できる。サブネットはアバランチのメインネットとは独立しており、異なるコンセンサスメカニズムやガバナンス構造を採用できる。
同社は食とヘルスケアデータの連携が不足している現状を踏まえ、オニギリチェーンはこれらのデータを一元化し、新たな価値の創出を目指している。ブロックチェーンの実用化に伴う課題も指摘されており、すべてのデータが公開されることやガス代がかかることが挙げられているが、オニギリチェーンはこれらの問題を解決する特徴を持つ。
今後、オニギリチェーンはグローバルな普及を目指し、バリデーターやアプリ事業者とのパートナーシップを拡大する方針。また、「ONIGIRI NFT」を開発中であり、リリース記念として「ONIGIRI Chain・Launch NFT」の配布を予定している。
SARAHはメニュー単位でユーザーが食べたものを投稿・検索できるグルメアプリ。サラは23年9月、AvaLabs(アバラボ)とパートナーシップを締結していた。同社は22年末から一部ユーザーを対象にDiscordコミュニティを設立。同年6月にはアプリ外で「UME」トークンを発行し、ユーザーがグルメ投稿を行うことで獲得可能なシステムを導入していた。Ponta(ポンタ)を運営するロイヤリティマーケティング(LM)とブロックチェーン関連会社プレイシンクは23年9月、アバランチサブネットを活用したブロックチェーンの立ち上げを明かしていた。
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