米国証券取引委員会(SEC)は18日、グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(GDLC)の株式市場での取引を正式に承認した。ETF上場基準の緩和に伴う決定である。
今回の承認により、従来の投資家もGDLCへのアクセスが容易となる。これにより、機関投資家の資金流入が暗号資産市場に加速する見通しである。
グレースケール、初のマルチ資産暗号資産ETPの立ち上げを急ぐ
グレースケールのピーター・ミンツバーグCEOによれば、グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド($GDLC)と一般的な上場基準が取引のために承認された。
グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(GDLC)は、初のマルチアセット暗号資産上場投資商品(ETP)。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)を含む。
9月時点でのポートフォリオ配分は、それぞれ72.23%、12.17%、5.62%、4.03%、1%であった。
グレースケール・インベストメンツは2018年にGDLCを立ち上げた。このファンドの主な目的は、投資家に市場で最も重要なデジタル資産へのエクスポージャーを提供すること。コインを直接購入、保管、または保護する必要がない。
7月にSECは、GDLCをOTCファンドからNYSE Arcaでの上場ETPに転換する決定を延期し、さらなる審査を理由に挙げた。
しかし、最新の展開は、グレースケールのマルチアセット暗号資産ETPが実現する可能性を高めている。一般的な上場基準の下での承認は、「プロセスを簡素化」し、さらなる暗号資産ETPの道を開く。
イーサリアム、ソラナ、XRP、ADAの投資家は、このSECの決定に最も熱心。各アルトコイン専用のETFを期待している。
「BTC、ETH、XRP、SOL、ADAを保有」とETFインスティテュートの共同創設者ネイト・ジェラシ氏が述べた。
グレースケールだけでなく、ビットワイズも注目を集めている。ビットワイズは、ビットワイズ10クリプトインデックスファンド(BITW)をETFに転換するためのSEC承認を待っている。BITWはGDLCよりも広範な暗号資産をカバーしている。アナリストは、ビットワイズが次の承認候補になると予想している。
これらの前向きな規制の動きは、連邦準備制度理事会が金利を25ベーシスポイント引き下げる決定と一致している。これにより、投資家のセンチメントが高まり、アルトコインシーズンの延長への期待が強まっている。