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シバリウムは柴犬コインをミームコインから脱却させるのか

8 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • シバリウムとは?
  • シバリウムのローンチによるSHIBへの価格の影響は?
  • 柴犬コインとは?
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柴犬コイン(SHIB)のレイヤー2スケーリングソリューション「シバリウム」のローンチが迫っている。シバリウムのテストネット「PuppyNet」は5日を機に、ブロックを処理していない。柴犬コインのブロックチェーン分析ツールPuppyscanによれば、Shibariumテストネットは、ウォレットアドレスが1700万を超えた後に停止した。平均ブロック時間は6.4秒となった。シバリウムローンチに向け柴犬コインへの注目が集まっている。本稿ではシバリウムと柴犬の今後について調査する。

シバリウムとは?

シバリウムは、柴犬コイン創設者Ryoshiが2021年5月に提案したイーサリアム(ETH)上のレイヤー2スケーリングソリューション。イーサリアムのセキュリティとインフラを活用し、イーサリアムに比べ高速で低取引手数料を実現することを目指す。加えて、シバリウムではチェーン固有のNFTを作成するなど、ユーザーが獲得したデジタル資産の所有・購入・売却を可能にし、新しい分散型エコシステムの形成ができるようになる。シバリウムでは独自のコンセンサスメカニズムプルーフ・オブ・プルーフ(PoP)を採用。エコシステムへのステーキングやプロトコル内でのガス代支払い、報酬の支払いにはBONEトークンが使用される。BONEはシバリウムのネイティブガストークンとして機能することで、取引料はイーサリアムネットワークと比較して大幅に低くなる。シバリウムでのSHIBトークンのバーンは、「Burn Portal」を介して実施。トランザクション手数料の70%をBONEトークンで収集し、それでSHIBトークンを市場から購入、その後焼却アドレスへ送ることで供給量を減少させ希少性を高める。

シバリウムのネットワークでは、1万BONEトークンをロックすることで、「Heimdall Validator(トランザクションの概要を監視するソフトウェア)」と「Bor block producer nodes(イーサリアムと他のネットワークをブリッジするツール)」を運用するバリデータとして活動する。Heimdallはコスモス(ATOM)のTendermintに基づいており、Borはイーサリアム仮想マシン(EVM)と完全に相互運用可能となる。

シバリウムのローンチによるSHIBの価格への影響は?

画像:coincodex

暗号資産トラッキングツールcoincodexの価格予測によると、シバリウムのローンチによる価格の上昇は2024年6月に最高値となる0.000264ドルを付けると予想している。一方で、シバリウムのローンチに先立ち投資家の様々な動きも見られた。暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスにおけるSHIB先物の建玉量が今月初めてから2倍増し、1億165万ドルに上昇。2月3日からの最高値を更新した。SHIBの価格は過去1カ月で29%上昇し、時価総額は約32%成長。現在は65.8億ドルとなっている。ブロックチェーンエクスプローラーのEtherScanによれば13日、大口投資家(クジラ)がSHIBを初めて4,425万ドル分購入し、25番目の保有量を有するユーザーとなった。オンチェーンデータ分析ツールIntoTheBlockによれば、柴犬コインホルダーの69%以上が1年以上わたって同コインを保有している。

一方で柴犬コインのようなボラティリティの高い暗号通貨は心理効果「バンドワゴン効果」を引き起こし、リスク管理を疎かにする可能性があることを忘れてはならない。バンドワゴン効果は、投資家が他の人の行動や意見に追随する現象であり、一時的な価格ブームやバブルを引き起こす可能性を持つ。いずれの場合も、人々はFOMO(機会を見逃す恐怖)のために投資する可能性があるため注意が必要だ。

柴犬コインとは?

柴犬コインは「Ryoshi」という匿名の人物により、ERC-20規格に基づいて作られたミームコイン(トークン)だ。ドージコイン(DOGE)を模倣し、柴犬と名づけられた。Ryoshi氏によれば、柴犬コインは「分散型の自発的なコミュニティ構築の実験」であり、仮想通貨プロジェクトが100%コミュニティによって運営されたらどうなるのかという実験であるとしている。

SHIBの総発行枚数は1,000兆枚だが、21年5月にはイーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がSHIB開発側から送付されたSHIBの40%をバーンし、10%を慈善団体に寄付したため、現在は約500兆枚が流通している。21年にはその価格は50万倍越えとなり、同年最も上昇した仮想通貨となった。柴犬コインのエコシステムではこのほかにもShibSwap(DEX)の提供やShib – The Metaverseの開発を行っている。柴犬コインは暗号通貨セキュリティ監査会社CertiKの監査を通過している。

柴犬コイン・マーケティング担当者ルーシー氏は「柴犬エコシステムがブルランを始める準備に入った」と述べ、開発チームShytoshi Kusama氏は自身のブログにて「Blockchain Futurist Conferenceでシバリウムのパーティーを行う」と語っていた。ミームコインには一般的に機能性やユーティリティがないという特性を持つが、柴犬コインは時価総額や開発中の機能を考慮しても、ミームコインとしてではなく、1つの暗号資産プロジェクトとして認知される可能性は有り得るだろう。今後の柴犬コインの動向に注目だ。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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