ソラナ（SOL）の価格が上昇基調を強めている。直近1週間で14％超上昇し、190ドル台に到達した。ただし、2021年に記録した過去最高値260ドルには依然として35％程度の開きがある。
市場関係者の間では、まずは心理的節目である200ドルの突破が焦点とされる。オンチェーンデータやデリバティブ市場の動向を総合的に見ると、新規の買い手が増加しており、価格上昇の動きは始まったばかりとの見方が出ている。
SOPRシグナルが上昇傾向の継続を示唆
投資家の強い信頼を示す最も明確なサインの一つは、SOPR（Spent Output Profit Ratio）指標である。SOPRは、SOLを売却している人々が利益を得ているのか損失を出しているのかを示す。SOPRが1を超えている場合、売り手は利益を確定していることを意味する。1を下回っている場合、損失を出している可能性が高い。
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過去1か月間、SOLのSOPRは何度も下落し、そのたびに価格とともに反発している。この「リセット」は健全であり、短期的な利益確定が上昇トレンドを妨げないことを示している。特に、SOPRが1付近で推移する過去の下落は、その後すぐに価格が上昇することが多かった。
例えば、6月27日にSOPRが0.97に下落し、SOLの価格は3日間で142ドルから154ドルに上昇した。同様に、7月19日にSOPRが1.007に下落した際、SOLの価格は177ドル付近で取引されていた。2日後の7月21日には、SOLの価格が190ドルを突破した。
現在、SOPRは1.02付近で推移しており、多くの売り手がまだ利益を得ているが、急いで売却していないことを示している。これは通常、保有者がより高い価格を期待し、供給を控えていることを示す。
デリバティブ市場に過熱感なし
SOPRのシグナルを裏付けるのは、ファンディングレートとオープンインタレストデータである。ソラナのファンディングレートは約0.0152でわずかにプラスである。これは上昇傾向を示すのに十分だが、過熱した市場（高レバレッジ）についての警告を発するほど高くはない。
ファンディングが高すぎると、多くのトレーダーがロングポジションに過剰にレバレッジをかけていることを意味し、価格の調整リスクが高まる。しかし、ここではそのような状況ではない。
さらに重要なのは、オープンインタレスト（OI）が急増し、95億2000万ドルを超え、数か月ぶりの高水準に達していることだ。このOIの上昇は、SOLの価格が上昇している間に新たな資金がロングポジションに流入していることを示している。つまり、トレーダーは単に古いトレンドに乗っているのではなく、さらなる上昇を見込んでいる。
OIの急増がファンディングレートの大きな変動を伴わない場合、特にSOPRの安定性と組み合わさると、上昇が続くことを示唆している。
ソラナの価格構造、218ドルへの押し上げを示唆
ソラナの価格は現在190ドルで取引されており、以前の抵抗レベルであった183ドルと184ドルをサポートに変えている。現在、196ドル、198ドル、199ドルに強い抵抗が存在する。
もしSOLの価格が196ドルから199ドルの範囲をサポートに変えることができれば、次の強い抵抗は現在の水準から約14.70％上の218ドル付近にある。
SOPRが1付近に留まり、OIが過熱したファンディングレートなしで上昇し続ける限り、強気派が優勢である。
短期的には、急な調整が通常であるかもしれないが、168ドルを下回る下落は強気トレンドを無効にする可能性がある。価格が161ドルを下回ると、SOLの価格構造全体が弱まる可能性があるが、現在のところ、強気な市場センチメントのおかげでその可能性は低い。
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