ソニー銀行は、円と連動するステーブルコインの発行に向けた実証実験を開始した。日本経済新聞が5日、報じた。同取り組みは、決済および送金時の手数料を抑制することを目的に、ソニーグループのゲームやスポーツなどの知的財産を活用したビジネスでの支払い手段としての潜在的利用を探るもの。
実験はPolygon(MATIC)を基に行われ、開発はベルギーのブロックチェーン開発企業セトルミントが担当する。予定されている数カ月間の実験期間中には、円を基にしたステーブルコインの送金や法的課題の有無が評価される。ポリゴンが選ばれた理由は、その低手数料と豊富な実績にあるという。ステーブルコインの導入により、ソニーコンテンツの利用者はデジタル資産の取引を容易になることが期待される。ソニー銀行はブロックチェーン技術を活用したセキュリティートークンの展開も行う。
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Web3アプリや独自NFTの開発を進めるソニー
ソニー銀行は今夏、デジタル資産管理用アプリ「ソニーバンク・コネクト」の配信を開始する予定だ。同アプリは、Web3エンターテインメント領域に特化し、「誰でも簡単に安心して楽しめる。広がる感動体験へ“つながる”」をテーマに掲げる。特に、ソニーが100%出資を行うSNFTが運営する「SNFT」との連携を通じて、ユーザーは自らが保有するNFTをアプリ上で表示し、楽しむことができる。
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ソニーはまた、スーパー代替可能トークン(SFT)の開発に取り組んでいる。このほどの特許申請で明らかになった。同技術は、複数のゲームで使用可能な特定ゲームアセットに紐付けられたトークン交換を可能にする。
スーパー代替可能トークンシステムは、プレイヤー間で異なるゲーム内アイテムや能力を識別、交換するメタデータを使用する。新トークンは、複数のNFTを1つのパッケージにまとめたもので、これらNFTには複数のタイプのゲームに適用可能なさまざまなゲームアセットが紐付けられている。
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