イーサリアム(ETH)のレイヤー2プロトコルスタークネット(Starknet)は12日、アップグレード「Quantum Leap」をメインネットで実施した。同アップグレードにより取引処理速度が大幅に改善された。
同アップグレードはコミュニティ投票ののちに行われた。同アップグレードにより、ネットワークのスループット(トランザクション処理の速さ)が向上。テスト中、アップグレードは一貫して37トランザクション/秒(TPS)を処理し、最大90TPSを記録。ネットワークの以前の速度レベルである10TPSからの大幅な改善となった。開発チームは第3四半期の終わりまでにより高いスループットを目指す。
オンチェーン分析企業のナンセンのデータによれば、これまでに50万以上のユニークなウォレットがイーサリアムからスタークネットに資産を転送し、ネットワークに累計6500万ドル以上を入金されている。DeFiデータアグリゲーターDeFillamaのデータによれば現在、スタークネットの預かり資産は約1787万ドルを超えており、最高値を更新した。
スタークネットとは?
スタークネットは、StarkWareが開発を行うValidityベースのレイヤー2ソリューションを組み込んだレイヤー2ネットワーク。複数のオフチェーントランザクションを凝縮し、イーサリアムネットワークにまとめて公開するゼロ知識ロールアップ技術を採用。現在、ネィティブトークンのSTRKはまだ流通していない。STRKはERC-20規格として発行される独自トークンで、ガバナンスやネットワークのアップグレードに関する投票に使用される。
- ゼロ知識証明とは、取引内容自体は公開することなく、取引が正当であることを証明することができる暗号学的手法の一つ。これにより、個人情報や取引内容が明かされることなく、プライバシーを保護することができ、高速データ処理も可能となる。
スタークネットは今年後半にもアップグレードが行われ、ガス代削減とブロック間隔の短縮によりブロックチェーンの拡張性の向上を目指す。
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