トークン化株式はもはや暗号資産だけの案件ではない。かつては暗号資産セクターが中心であったが、現在は人工知能(AI)および半導体株の急成長によって、暗号資産のシェアが縮小傾向となっている。
この変化は、トークン化が創成期から発展・成熟しつつあることを示す。市場は今やAIブームが追い風となる半導体やメモリー企業へも拡大しつつある。
トークン化株式市場、1年で5倍に拡大
トークン化株式の市場価値は6月末時点で17億ドルに到達した。1年前は3億2900万ドルに過ぎなかったことがa16zcryptoのデータで示されている。このカテゴリーは過去12か月で約5倍に成長した。
「トークン化株式は最も成長が速いトークン化資産のひとつとなっている」と同社は述べた。
この成長の大半は価格上昇ではなく新規発行によるものだ。市場の半分以上を1年前はオンチェーン化されていなかった資産が占めている。実需が成長をけん引している状況だ。
構成も大きく変化した。暗号資産関連商品は市場規模の79%から21%へと大きく低下した。伝統的な株式がその差分を吸収している。
「“その他”カテゴリーがトップとなった。現在は数百に及ぶ小型銘柄が市場の35%を占め、1年前の15%から大幅に増加している」とa16zcryptoは指摘した。
半導体トークンはマイクロンとサンディスクが上位
レポートではAIおよび半導体株が最も成長が速いセグメントと強調された。この1年でトークン化株式市場に占める割合は0.3%から15.5%へ拡大した。
主要発行体全体で、マイクロン(MU)のトークン化時価総額は約1億2000万ドル、サンディスク(SNDK)は約1億200万ドル。いずれもエヌビディア(NVDA)のトークン化合計の約8500万ドルを上回っている(CoinGeckoのデータ)。
構成は計算処理よりもメモリーやストレージ重視となっている。この傾向は、投資家がGPUメーカーだけでなくAIハードの広範囲に分散投資を志向していることを示唆する。
今回のデータは、トークン化が暗号資産主導の時代から大きく変化している点を明確に示す。伝統的株式が今後もシェアを拡大できるかは、新規発行の継続にかかる。
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