2人の独立系アナリストがビットコイン(BTC)の底打ちを確認した。両者は互いのデータを利用していない。チャールズ・エドワーズ氏はステーブルコインの流動性を追跡し、「Root」と名乗るアナリストはサイクル構造に注目している。
両者のシグナルは、9月上旬に数日差で発表された。ただし、どちらもブルラン(上昇相場)を予測していない。共通して主張するのは、「ベアマーケット(弱気相場)」の条件がもはや存在しないという、より限定的な見立てである。
Caprioleのヘッジ比率が強気水準に到達
エドワーズ氏(Capriole Investments創業者)は、9月4日に自身のシグナルを公表した。同氏の「マーケットヘッジ比率」は、過去30日間におけるUSDT/BTCの時価総額比率を測定する指標である。
指標値は-20.42%まで低下し、チャート上の-20.78%閾値に接近した。比率の低下は、ステーブルコインからビットコインへの資金移動を示す。
同氏のチャートには、2020年1月以降、およそ9回の類似シグナルが示されている。多くは上昇相場に先行して出現してきたが、2021年10月のシグナルはサイクルトップ近辺で出現した。
「Caprioleのマーケットヘッジ比率がここまでグリーンの時、ビットコインに悪材料が起こるのは極めて難しい。過去5年間では、この指標がレッドに転じるまでは下値が基本的に限定されてきた。通常、この数値は数週間の上昇余地があることを意味する」
ただし、エドワーズ氏は明確な無効条件も設定している。このシグナルは比率が再びレッドに転じるまでで効力を持つ。予測期間も「数週間」で、月単位ではないと説明している。
Root氏のブレイクアウトは2カ月前倒し
Root氏(Bitcoin Strategyで発信)は、価格構造のみからビットコイン底打ちと判断した。同氏のチャートは、価格が200日移動平均線、21週移動平均線、短期保有者コストを再び上回るタイミングを追跡している。
過去のブレイクアウトは、1375日間と1384日間の間隔で発生しており、約7年半でわずか9日という差だった。今回のブレイクアウトは、2023年のシグナルから1314日後に出現し、リズムより約65日早かった。
「今回のブレイクアウトは過去サイクルと比較し、およそ2カ月前倒しで発生した。2カ月という差は依然大きく、ベアマーケットの継続可能性を完全に除外できない理由でもある」
このタイミングは一長一短である。Root氏は、4年サイクルが底打ちを約4カ月前倒しで示したとも指摘した。ブレイクアウトのズレ幅は底打ちのズレより小さい。
BTCは重要な水準を0.5%上回る水準
本稿執筆時点でビットコインは7万9755ドルで推移し、24時間比で0.23%下落している。時価総額は約1兆6000億ドル。価格はいずれの指標もかろうじて上回る。
21週平均値は7万9355ドルで、0.5%の余裕しかない。その下には短期保有者コスト7万853ドル、200日平均値6万9785ドルが位置する。
この2つの水準はおよそ1000ドルの値幅に収まり、7万ドル台にサポート帯を形成する。グレースケールも同じゾーンに底値予想を示した。
週足でこの帯を下回れば、両方のシグナル仮説が同時に否定される。7万9355ドルを維持すれば仮説は継続条件を満たす。
2つの見解は方向性で一致するが、根拠はほとんど重ならない。エドワーズ氏は週単位、Root氏はサイクル単位で測定している。両者ともに仮説が誤りとなる閾値を明示している。









