ファンドストラットのリサーチ部門責任者トム・リー氏は、市場が月末に向けて「急騰」を迎える準備が整ったと述べた。同氏はその根拠となる4つの具体的要素を挙げた。
リー氏(CNBC寄稿者)はフリーダム・キャピタル・マーケッツのジェイ・ウッズ氏と共に登場した。主要株価指数が先週の下落から反発するなか、両者ともテクノロジー株が反発を主導している点で一致したが、その持続力については見解が分かれた。
急騰予想の4つの要因
リー氏は「急騰」の発言直前に、次の4つの要素を指摘した。
- 週末にかけて原油価格が下落したこと
- 原油に連動して米国債利回りも低下したこと
- タカ派姿勢のFRBが今後方針転換する可能性
- 市場全体に売られすぎの兆候が出ていること
リー氏はこれら4つの条件がそろったことで、本格的な上昇に弾みがつくと述べた。
FRBと原油が市場に余裕を与える
リー氏は、先週はFRBのタカ派姿勢とエネルギー価格の高騰が市場の「最大の痛み」の要因だったと指摘した。
その後、原油価格が下落して米国債利回りも追随し、リスク資産への圧力が和らいだと述べた。
この動きは、前週のFRBによる利上げを受けたもの。利上げが大幅な売りにつながらず、市場は困惑していた。
リー氏は、交通費やエネルギーコストといったインフレ要因の変化を踏まえれば、中央銀行は今後トーンを和らげる可能性があると指摘した。
「あらゆる要因が急騰につながる。特にいまの売られすぎ水準を考慮すると」
トム・リー氏、CNBC
半導体株が主導、ウッズ氏は広範な裏付けを求める
今回の反発を主導するのはAI関連の半導体銘柄であり、AMDなどが中心となる。
AMDが時価総額1兆ドルに接近する動きは、投資家の意欲を映す。ウッズ氏はS&P500の7600ポイント水準で強気派と弱気派の綱引きが起きているとみる。
ウッズ氏は、エネルギー価格の下落は1回だけで、その他の基本要因に大きな変化はない点を警告した。
同氏は半導体やソフトウェア銘柄の強さによって、S&P500が過去高値の7800ポイント付近まで上昇するとみる。一方で、ミクロン・テクノロジーの来週の決算発表がなければ、テクノロジー単独で過去最高値を更新するのは難しいとの見方を示した。
これに対し、リー氏は「水面下ではセンチメントは依然として弱気だ」と話す。AI銘柄は6月の高値を下回っており、投資家はFRBの決定を見据えてリスクを減らしてきた。
同氏は今月のS&P500の目標値を8000と改めて強調。8月の暗号資産の上昇が、株式市場の動きを約1か月先取りする傾向があるとも指摘した。
この反発の持続性は、来週発表される決算次第とみられる。ミクロンの業績が半導体全体の上昇に広がりをもたらすのか、それとも限定的な反発となるのか、注目される。









