ファンドストラットのトム・リー氏は、民主党の中間選挙圧勝後にヘッジファンドが再びテック株へのリスクを取り戻すと予想し、テック株が少なくとも15%、場合によっては20%上昇する可能性があると述べた。
IREN、Hut 8、Applied Digital、Core Scientificなどのデータセンター運営企業は、水曜日に1.2%から13%下落した。リー氏はこの売りを過剰反応と評価した。
リー氏が分断されたワシントンを追い風と見る理由
リー氏はCNBC番組「クロージングベル」で、民主党が主導権を握ることでワシントンの動き方が変化すると指摘した。
「今後ワシントンでは交渉が不可欠となり、これは良いことだと考える」
ファンドストラットのトム・リー氏(マネージングパートナー兼リサーチ責任者)、CNBC経由
同氏は今回の結果により、米連邦準備制度理事会(FRB)への圧力が和らぐとも述べた。金利政策を決定する委員会が、信認確保のために利上げを検討する必要がなくなるとの見解を示した。
早朝取引でも同様の傾向がみられた。ダウ平均は2.3%、S&P500は1.7%、ナスダック総合も2.1%上昇した。
AI取引はデータセンター逆風に耐えられるか
リー氏は、ヘッジファンドの約半数がテクノロジー、メディア、通信(TMT)に注目していると推定。今後はコカ・コーラのような銘柄よりもテック株への回帰が進むと見ている。
リー氏によれば、AIインフラ構築を主導するクラウド大手「ハイパースケーラー」が反発局面を先導する公算が大きい。実際、アマゾンは7.1%、アルファベットは3.4%の上昇となった(早朝取引)。
この回復は、ヘッジファンドがAI株を大量に売却し、2017年以来最大の株式引き揚げとなった局面の反動となる。
またリー氏は、州政府の歳入にデータセンター収益が不可欠であり、コンピューティングリソース不足が再びボトルネック懸念を呼び起こすと主張した。
「年内には非常に力強い回復が見込まれると考える」
ファンドストラットのトム・リー氏(マネージングパートナー兼リサーチ責任者)、CNBC経由
一方、ゴールドマン・サックスのエコノミストは、民主党が州・地方選で勝利を収めたことで、一時的なデータセンター建設の停止が生じ、計画されている米国の能力増強のおよそ45%に影響するおそれがあると警告している。
テック株以外でリー氏は、金利市場の落ち着きから金融株、エネルギー価格の低下から工業株を推奨した。
一方で、CNBCのホストは、民主党が中間選挙前に反対していた暗号資産関連法案の可決を進める姿勢に転じたことで、暗号資産が上昇したと述べた。
なお、リー氏による回復論にも、データセンターへの反発がテキサス州やジョージア州を超えて広がれば陰りが出る。両州ではデータセンター増設への住民抵抗が強まっており、民主党が議席を伸ばした。











