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CoinPost、国内取引所への上場期待が高い暗号資産トップ3を発表

8 mins

ヘッドライン

  • レイヤー1プロトコル銘柄(SOL、SUI など)への期待感が顕著
  • ミームコイン(DOGE、SHIB、PEPEなど)に一定の支持
  • 期待する理由は「将来性」と「国内取引所での板取引対応」
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コインポストは14日、「国内取引所への上場期待が高い仮想通貨銘柄調査」を実施し、その結果を発表した。調査期間は2024年7月から25年2月で、回答総数529件、有効回答数213件だった。

ソラナへの期待が高い日本

同社が有効回答213件を分析したところ、最も期待される暗号資産は、ソラナ(SOL)が45件で最多、スイ(SUI)が35件で続いた。

これらの人気銘柄は、国内での取引機会が限定的で、同社調べ(2025年2月12日時点、JVCEA公開資料より、カストディアンを除く)によると、SOLは9社が現物取引を提供するものの、板取引は5社のみ。SUIはさらに少なく、現物取引4社、板取引4社に留まる。このため、多くの回答者からアクセシビリティ向上を期待する声が寄せられた。

順位と理由は以下の通り。

  1. ソラナ(SOL):48票 – 高い時価総額とさらなる成長期待
  2. スイ(SUI):37票 – 高処理能力と元Meta開発チームへの期待
  3. Ondo(ONDO):20票 – RWA(現実資産)分野での先進性
  4. ドージコイン(DOGE):15票 – グローバルでの高い認知度とコミュニティの活発さ
  5. Kaspa(KAS):13票 – 高速処理と分散性を両立する独自技術
  6. シバイヌ(SHIB):10票 – 板取引ができる取引環境への要望
  7. ペペ(PEPE):10票 – 新興ミームコインとしての成長性
  8. ニア(NEAR):4票 – AI関連銘柄としての成長期待
  9. トンコイン(TON):4票 – メッセージングプラットフォーム「Telegram」との連携可能性
  10. XDC(XDC):4票 – RWA関連での期待
  11. アプトス(APT):3票 – Layer1としての技術的優位性
  12. ジャスミー(JASMY):3票 – 国内発プロジェクトとしての注目度
  13. BONK(BONK):3票 – ソラナエコシステムのミームコイン
  14. ICP(ICP):3票 – 高速処理への期待

レイヤー1プロトコルへの注目

SOLとSUIは、特に技術面での評価が目立つ。
回答者からは「高いスケーラビリティ」「先進的な技術基盤」といった理由が多く挙げられた。特にSUIは、元Metaのエンジニアチームが立ち上げたMysten Labs社が開発を手掛ける新興のレイヤー1ブロックチェーンであり、処理性能の高さに期待が集まっていることが伺える。

また、13件を集めたKaspa(KAS)も、比較的新しいレイヤー1プロトコルの1つ。Proof of Work(PoW)による高い分散性と、DAG(Directed Acyclic Graph:有向非巡回グラフ)と呼ばれる、取引処理の時間づけを代替する技術が特徴、セキュリティと処理速度の両立を実現するビジョンが支持された。

ミームコインへの支持

DOGEやSHIB、PEPEといったミームコインは、「SNSでの盛り上がり」「海外大手取引所での人気」を主な理由として支持を集めている。特にPEPEは2024年10月に国内初上場を果たし、その後取り扱い事業者が増加するなど、ミームコイン市場の成熟を示す動きも見られた。

上場希望理由の分析

上場希望理由について具体的な記述のあった45件の回答を分析したところ、主に3つの傾向が見られた。最も多かったのは「将来性・プロジェクトへの期待」(20件、44.4%)で、次いで「国内取引所での取扱いニーズ」(15件、33.3%)、「技術的特徴と実用性」(10件、22.2%)となった。

「将来性・プロジェクトへの期待」では、SOLやSUIといったレイヤー1プロジェクト、ONDOのようなRWA関連プロジェクトへの期待が目立ったた。「国内取引所での取扱いニーズ」では、海外取引所利用の手間や、日本円での取引ニーズが挙げられた。「技術的特徴と実用性」では、トランザクション処理能力やブロックチェーンの技術的優位性を評価する意見が見られた。

全体として、プロジェクトの将来性と実用性を重視する傾向が強く、また国内取引所ならではの利便性向上への期待も高いことが分かった。

具体的な理由が記載された有効回答:45件

投資家属性による選好の特徴

同社の調査によれば、投資家の資産規模や年代によって、上場を期待する暗号資産銘柄に明確な傾向の違いが見られる。

※ 有効回答数:213件(複数回答可)

RWA関連銘柄の台頭

特筆すべきは、20票を集めた「ONDO」だ。Ondo Financeが手掛けるこのプロジェクトは、米国債担保のステーブルコイン「Ondo US Dollar Yield(USDY)」を提供している。

USDYは米国債と銀行預金を担保とするRWA(現実資産)トークンで、年間5.3%程度の利回りを実現。特に上級投資家層からの関心が高く、実需性のある投資対象として評価されている。

時期による関心の変化

全調査期間(2024年7月~2025年2月)

同調査期間(2024年7月~2025年2月)を前期と後期で比較すると、市場環境の変化を反映した興味深い傾向が見られた。SOLは後半期間で支持を大きく伸ばし(19件→29件)、SUIも同様の上昇傾向(5件→32件)が見られた。

この背景には、両通貨の市場価格上昇が影響していると考えられる。SOLは2024年10月初旬の150ドルから2025年1月19日に史上最高値294ドル(3万1,500円)を記録。SUIも同期間に1.77ドルから2025年1月7日に5.35ドル(820円)まで上昇するなど、市場での評価が高まっている。

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Shigeki Mori
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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