グローバル・レジャーの調査によると、詐欺師たちはTRUMPミームコインのブームを利用して、過去1週間で暗号資産市場から8億5750万ドル以上を盗んだ。
詐欺師たちは、他の国家指導者を表すトークンを作成し、それを主要なTRUMPウォレット保有者に送信して正当性を確立し、その後ラグプルを開始したとされている。
トランプミームコイン、ブームでラグプル狂乱生む
ドナルド・トランプ氏は、先週の金曜日にミームコインTRUMPを発表し、暗号資産市場に混乱を引き起こした。水曜日までに、このトークンの時価総額は80億ドルに達し、日曜日には150億ドルのピークを迎えた。
詐欺師たちは、このトークンの人気を利用して、偽のコインを送信し、TRUMPチームやその創設者に関連するウォレットに送り込んでいる。暗号資産トレーダーたちは、これらのウォレットを注視し、誤ってこれらの無価値なトークンを購入した。
彼らは、TRUMPミームコインチームが意図的にこれらのトークンを購入し、内部情報を持っていると仮定した。詐欺師たちはこの行動を予測し、それを利用した。
グローバル・レジャーによると、少なくとも8億5750万ドルが国際的な人物に関連する4つの詐欺トークンを通じて生成された。これらのトークン（JMilei、MELON、WTRUMP、PUTIN）は、バイナンス、OKX、Crypto.com、Bybitなどの主要な取引所で現金化された。
さらなる調査により、PUTIN、KING、BUFFETの3つのトークンがバイナンスの同じ入金ウォレットにリンクされていることが判明した。これらのウォレットは9130万ドルを引き出した。
このパターンは、単一のエンティティまたはグループがこれらのトークンを作成し、現金化したことを示唆している。
以前の報告では、40のウォレットがTRUMPとMELANIAミームトークンの総供給量の94%を制御していることが強調されている。
この集中にもかかわらず、ほとんどの保有者は小規模な投資家であり、80%以上がソラナで1000ドル未満のトークンを保有している。
さらに、TRUMPとMELANIAトークンの購入者の42%が初めての暗号資産投資家であると、別の調査が示している。
「今こそ、大規模な政治コインがさらに一線を越えていることを話す時だ。これらは単なる楽しみの源ではなく、参加者の誤りに限定される害を超えて、外国の国家からの無制限の政治的賄賂の手段となっている。」と、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が最近X（旧Twitter）で書いた。
一方、トランプ支持学生団体のライアン・フォーニエ会長は、TIKTOKミームコインでのラグプルを引き起こしたとして批判されている。
オンチェーンデータによると、フォーニエ氏は70万ドル相当のトークンを売却し、流動性を枯渇させ、その市場価値を急落させた。フォーニエ氏は不正行為を否定している。
全体として、詐欺師たちは現在のミームコインブームを最大限に利用している。ユーザーは注意を払い、これらのトークンの危険性と深刻なボラティリティを理解する必要がある。
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