TRONは5月に入り7%超上昇し、週末には約8カ月ぶりの高値を付けた。足元ではZcashやOndo、Toncoinなど主要アルトコインにも買いが広がっている。一方、TRXの上昇局面ではオンチェーン指標に過熱感を示す動きも出ており、相場の持続性を巡る警戒が強まっている。
TRXが0.35ドルに上昇、トロンが財務資産を拡大
市場データによると、TRXは5月9日に0.353ドルまで上昇し、2025年9月中旬以来の高値をつけた。本稿執筆時点でトークン価格は0.349ドルで、日中0.2%の小幅上昇となった。
価格上昇にあわせ、TRX関連の財務会社であるトロン社は、平均取得価格0.3518ドルで新たに14万2,127枚を追加取得した。この最新購入で、同社の保有総数は6億9,540万TRXを突破した。
「当社はトロンDATの保有をさらに拡大し、長期的な株主価値向上を目指す」と同社は説明した。
オンチェーン指標と価格が乖離
一方で、CryptoOnchainの分析によれば、ネットワーク利用状況は価格上昇に追随していない。過去1カ月でネットワーク上のトークン移転数は、およそ173億枚から122億枚まで減少した。
「通常、健全かつ持続的な価格上昇には、ネットワークの活動と利活用の増加が伴う。今回の顕著な乖離は、0.35ドルへの動きが実際のオンチェーン利用によって支えられていないことを示す。直近の値動きは、自然なネットワーク活動ではなく、投機や保有姿勢による可能性が高い」とアナリストは指摘する。
アナリストによれば、取引活動の裏付けがない限り、0.35ドルの水準は危うい状態だ。買いの勢いが弱まれば、「基礎的価値」の欠如が下落圧力となる可能性がある。





