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新タイプのNFT、オープンシーで人気沸騰

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記事 Rahul N.

ヘッドライン

  • 暗号資産世界の著名人によるNFTコレクションがオープンシーで公開
  • 同コレクションは3月1日に発売後、すでに数百万ドル以上を集める
  • コレクションにはホワイトペーパーの直筆サイン入り現物も
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イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏らが考案したファンディングモデルに基づくNFTコレクションが、オープンシーで人気を集めている。同コレクションは2次ファンディング(Quadratic Funding:例えば、1ドルの寄付が1ドル以上のファンディングとなる仕組み)と呼ばれる資金調達手法に基づいている。

ブテリン氏に関連していると思われるNFTコレクションが、オープンシーで価値の急騰をみせている。同コレクションの名称である2次ファンディング・オープンエディション(Quadratic Funding Open Edition)は、ブテリン氏、ハーバード大学の経済学者Zoë Hitzig氏、ラディカルエクスチェンジ(RadicalxChange)の創設者グレン・ワイル(Glen Weyl)氏が、2018年に発表した2次ファンディング提案を称えたものである。

2次ファンディングNFT: オープンシー提供

2次ファンディングNFTコレクション

新NFTコレクションには、上記提案に関する様々なオンチェーン記録が含まれている。それらは、3人の制作者が署名したホワイトペーパーの新しいデジタルコピーと、ギットコイン(Gitcoin)の共同設立者2人が同コピーのインパクトを称えたエッセイなどである。

このコレクションの特筆すべき点は、クリエイターとしてブレティン氏、Hitzig氏、ワイル氏、および(それぞれギットコインの共同設立者である)Kevin Owocki氏、Scott Moore氏が記載されていることだ。ただ、ブテリン氏は同コレクションについて公言していないため、どの程度関係しているのかは不明。

ファンドの売上のうち70%はギットコイン、20%はプルーラリティ・インスティテュート(Plurality Institute)、残り10%はメタラベル(Metalabel)に配分される予定。コレクションの説明書には、ギットコインとメタラベルは2次コレクションをリリースし、「このオリジナル作品を記念して保存し、公共財のための資金を調達する 」と記されている。

一方、2次ファンディング・シグニチャーエディション(Quadratic Funding Signature Edition)は、現時点でいくつかの入札を繰り返している。同コレクションにおけるNFTの入札は、ほとんどが0.5ETH以下だ。しかし、17ETHという高値で売られているものもあるとのこと。

ブテリン氏の2次ファンディングとは?

2次ファンディングは、クラウドファンディングのキャンペーンでのマッチングプロセスで使用される特殊なモデルである。同モデルは、これまでに2,100万ドル以上のインパクトを(キャンペーンで)与えてきたと推定されている。このモデルの基本は、分散化が進んでいる点にあるとのことだ。

ブテリン氏は、過去にブログ記事で、ギットコインと2次ファンディングについて語ったことがある。同氏は2019年に2次ファンディングを紹介している。さらに最近でも、2022年5月に、暗号資産コミュニティに対し、同モデルに関心があるかどうかを尋ねている。

2次ファンディング・コレクションが短期間で数百万ドルの資金調達

2次ファンディング・コレクションは、ほとんど予告なしに発表されたにもかかわらず、すでに数百万ドルを集めている。今年3月1日にリリースされて以来、同コレクションはETH換算で1千万ドルを超えた。過去24時間でも、700万ドル以上に達している。

(前述のように)ブテリン氏からの公式発表はまだないが、メタラベルの代表はDecrypt(暗号資産メディア)に対し、ブテリン氏が 「共著のホワイトペーパーの再発行に同意した 」と伝えたとのことである。また、同氏はホワイトペーパーのシグニチャー・エディションの現物コピー12枚に署名したとも報じられている。

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Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
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