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ヴィタリック・ブテリン氏X(Twitter)ハッキング|1億円の不正流出か

3 mins

ヘッドライン

  • イーサリアムを考案したヴィタリック・ブテリン共同創業者のX(旧Twitter)アカウントが10日、ハッキングされ乗っ取られた
  • ハッカーは「イーサリアムのアップデートにあたって記念NFTをエアドロップする」とフィッシングリンクへ誘導する投稿を行った
  • ハッカーによる問題の投稿から流出した資産総額は69万1000ドル(約1億1000万円)にのぼる
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イーサリアム(Ethereum)を考案したヴィタリック・ブテリン共同創業者のX(旧Twitter)アカウントが10日、ハッキングされ、乗っ取られた。ハッカーが投稿したと思われる悪意のある投稿はすでに削除されたが、同アカウントはその後更新されていない。ブテリン氏のXアカウントが復旧したのか不明なため、引き続き注意が必要。

ハッカーはブテリン氏のXアカウントを乗っ取った後、「イーサリアムのアップデート(Proto-Danksharding)にあたって、ブロックチェーンソフトウェア企業Consensysが記念NFTエアドロップする」と、悪意のあるリンクとともに投稿。リンク先はフィッシングサイトと思われ、ユーザーはウォレット接続後に署名を行った場合、資産を抜き取られる。

ヴィタリック・ブテリン氏X(削除済み)

暗号資産(仮想通貨)アナリストZachXBT氏によると、ハッカーによる問題の投稿から流出した資産総額は69万1000ドル(約1億1000万円)にのぼる。なお、フィッシング詐欺により不正流出したNFTのなかには、CryptoPunks、MiladySporto Gremlinなど、有名NFTプロジェクトが含まれる。

ブテリン氏のXアカウントがハッキングされたことを受け、最大手暗号資産取引所バイナンスのチャンポン・ジャオCEOも反応している。ジャオ氏は自身のXで、「ソーシャルメディア上のコンテンツを読むときは、たとえKOL(キー・オピニオン・リーダー)からのものであっても、常識を働かせるべき」とコメント。自身も過去に、ハッカーからブルートフォース攻撃(総当たり攻撃:異なるパスワードを1つずつ変えて、完全に合致する文字の組み合わせを割り出す手法)を受け、アカウントがロックされたことが複数回あるとも報告している。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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