イーサリアム(Ethereum)を考案したヴィタリック・ブテリン共同創業者のX(旧Twitter)アカウントが10日、ハッキングされ、乗っ取られた。ハッカーが投稿したと思われる悪意のある投稿はすでに削除されたが、同アカウントはその後更新されていない。ブテリン氏のXアカウントが復旧したのか不明なため、引き続き注意が必要。
ハッカーはブテリン氏のXアカウントを乗っ取った後、「イーサリアムのアップデート(Proto-Danksharding)にあたって、ブロックチェーンソフトウェア企業Consensysが記念NFTをエアドロップする」と、悪意のあるリンクとともに投稿。リンク先はフィッシングサイトと思われ、ユーザーはウォレット接続後に署名を行った場合、資産を抜き取られる。
暗号資産(仮想通貨)アナリストZachXBT氏によると、ハッカーによる問題の投稿から流出した資産総額は69万1000ドル(約1億1000万円)にのぼる。なお、フィッシング詐欺により不正流出したNFTのなかには、CryptoPunks、Milady、Sporto Gremlinなど、有名NFTプロジェクトが含まれる。
ブテリン氏のXアカウントがハッキングされたことを受け、最大手暗号資産取引所バイナンスのチャンポン・ジャオCEOも反応している。ジャオ氏は自身のXで、「ソーシャルメディア上のコンテンツを読むときは、たとえKOL(キー・オピニオン・リーダー)からのものであっても、常識を働かせるべき」とコメント。自身も過去に、ハッカーからブルートフォース攻撃(総当たり攻撃:異なるパスワードを1つずつ変えて、完全に合致する文字の組み合わせを割り出す手法)を受け、アカウントがロックされたことが複数回あるとも報告している。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。