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ワールドコイン(WLD)、大口投資家の流動性提供の満期迫る|価格変動に注意

5 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • ワールドコイン(WLD)は7月のローンチの際に、5社のマーケットメーカー(大口投資家)に合計で1億WLDを流動性提供を目的に貸し出していた
  • マーケットメーカーは、満期となる22日までにWLDを返すか、2ドル〜3.12ドルで購入する必要がある。このことからWLDの価格の変動に注意が必要となる
  • ワールドコインは過去30日で50.7%上昇しており、直近24時間の取引量は96%増となっている
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オンチェーンアナリストユー・ジン氏の1日のX(旧Twitter)上での投稿によれば、ワールドコインWLDは7月のローンチの際に、5社のマーケットメーカー(大口投資家)に合計で1億WLDを流動性提供を目的に貸し出していたことが明らかになった。マーケットメーカーは、満期となる22日までにWLDを返すか、2ドル〜3.12ドルで購入する必要がある。このことからWLDの価格の変動に注意が必要となる。

オンチェーンデータによれば、5つのマーケットメーカー、ウィンターミュート、アンバーグループ、フロー・トレーダーズ、アウロス・グローバル、およびGSRマーケットは異なる動きを見せている。ウィンターミュートとフロー・トレーダーズはそれぞれ直近2週間でバイナンスおよび複数の中央集権型取引所(CEX)から400万を超えるWLDを引き出した。特にGSRマーケットは先月、複数のCEXから401万枚のWLDを引き出し、9月26日には3つの異なる取引所から平均1.68ドルで134万WLDを蓄積し、現在は約480万WLDを保有している。一方で、アンバーグループとアウロス・グローバルは7月に複数のCEXにWLDを転送したが、以降、CEXからのWLD引き出しは確認されていない。

暗号資産トラッキングサイトのコインマーケットキャップによれば、ワールドコインは過去30日で50.7%上昇しており、本稿執筆時には1.76ドルで取引されている。直近24時間の取引量は96%増で取引量は29位となっている。

  • マーケットメーカーとは、金融市場で流動性を提供する企業や個人で、常に特定の金融商品の買い価格と売り価格を表示し、市場参加者からの注文に応じて買ったり売ったりする。これにより、市場の流動性が向上し、取引がスムーズに行われる

ワールドコイン(WLD)とは?

Worldcoinは約4年前にOpenAIのサム・アルトマンによって設立され、AIと人間を区別する技術の開発に注力している。このプロジェクトは、生体認証のアイリススキャン技術、Orbsを用いて、本物の人間とボットを識別する。WorldcoinはWorldID、WorldApp、WLDの3つのコンポーネントから構成され、ユーザーはアイリススキャンで認証を行い、トークンが発行される。この認証プロセスではユーザーの個人情報は一切収集されず、ただ人間であるという事実だけが確認される。ワールドコインではWorld IDの導入により、Web3とインターネット全体での民主的ガバナンスメカニズムの展開や資産の平等な分配が可能となる。同プロジェクトは9月18日、独自のノンカストディアル・ウォレットアプリ「ワールドアプリ(World App)」をアップグレードしていた。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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