XRP(XRP)の供給の利益率が21か月ぶりの低水準となり、現物ETFは初のマイナス月を記録した。
しかしクジラの行動は、大口保有者が慌てて撤退していないことを示している。個人・機関投資家の弱気とクジラの抑制的な姿勢の乖離が、時価総額で5番目の暗号資産であるXRPにおいて複雑な状況を作り出している。
XRPの含み損保有者と後退する機関需要
Glassnodeによるオンチェーンデータによると、XRPの循環供給量のうち利益が出ているのは43.4%のみであり、価格は1.33ドルに設定されている。この指標がこれほど低くなったのは2024年7月以来である。
これは、発行済みトークンの56%超が現在含み損で保有されていることを示唆する。この減少はXRPの下落の深刻さを反映する。6か月連続の下落(月足陰線)で、XRP価格は60%以上下落した。
「供給の過半数が含み損に沈むなか、過去12か月で2ドル超で蓄積した投資家は2025年11月以降、1日あたり2000万ドル〜1億1000万ドルの損失を計上している」とGlassnodeは付け加えた。
一方、現物ETFを通じた機関投資家の需要は大幅に減退している。SoSoValueのデータでは、2026年3月は現物XRP ETFが2025年末にローンチして以来、初めての純流出月となり、約3116万ドルがプロダクトから流出した。4月初めも既に追加で125万ドルの流出が発生している。
米国上場XRP現物ETF全体の運用資産残高は1月ピークの約16億5000万ドルから、約9億5058万ドルまで減少した。
XRPクジラの動静、市場は岐路に
利益率指標やETF資金流出など弱気材料が目立つ中、一つ注目すべきデータがある。アナリストArab Chainによれば、Binanceへのクジラの流入が2026年初頭以来の最低レベルに低下しているという。
「Binanceへのクジラ流入は1日あたりわずか1260万XRPにとどまり、過去に数億XRP超の急増を記録した時期と比べると低水準。一方、30日累計の流入指標は14億4000万XRPまで落ち込み、2026年初来でも最低水準の一つとなった」と投稿されている。
取引所へのクジラ送金の減少は、即時売却可能な供給を抑制する。このことは下落の勢いを抑え、反発局面への条件を引き締める可能性がある。ただし、このパターンだけで反転が保証されるわけではない。
「歴史的に、取引所への大規模流入は売り圧力増大の指標となりやすく、流入の減少は投資家が資産を取引所外で保有していることを示す ― これは価格安定にとって比較的ポジティブなサイン」とアナリストは加えた。
ETF需要の低迷、保有者損失拡大、クジラの静かな動きという三つ巴の状況が市場を拮抗させている。
含み損保有者や撤退する機関投資家がさらなる投げ売りを招くのか、それともクジラの売り圧力低下が価格を安定させるのか ― 4月のXRPの方向性を左右する展開となる見通しである。
現時点では、このアルトコインは市場全体と連動して動いている。BeInCrypto Marketsのデータによれば、XRPは過去24時間で1.89%下落した。本稿執筆時点で、1.32ドルで取引されている。
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