リップル(XRP)は過去1週間で約10%下落し、市場全体で売り圧力が強まっている。 7月のブームでは過去最高値の3.66ドルを記録し、多くの投資家が利益を確保したが、その後のボラティリティ上昇がセンチメントを揺さぶっている。これは保有者に何を意味するのか。
XRPトレーダー、損失にもかかわらず利益を維持
Glassnodeのデータによれば、XRPのネット未実現損益(NUPL)指標は現在「利益–否認ゾーン」に位置している。これは、価格下落が続いているにもかかわらず、多くの投資家が依然として含み益を保持していることを示す。詳細はこちら。
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NUPLは未実現利益と未実現損失の差を測定するオンチェーン指標であり、市場サイクルにおける投資家心理を把握できる。利益段階では楽観が広がり、否認段階では下落を認めず反発を期待する傾向が見られる。
XRPがこの「利益–否認ゾーン」にあり、かつ直近で11%下落したことは、保有者心理の揺らぎを示唆している。とはいえ、多くの投資家は依然として下落を否定し、上昇再開に望みをつないでいる。
XRP先物、価格圧力にもかかわらず強気バイアスを示す
一方で、XRPのロング/ショート比率は上昇しており、先物市場参加者が反発を期待していることが浮き彫りになっている。詳細はこちら。
CoinGlassのデータでは、この比率は直近30日間で最高の1.05に達している。ロングポジション(買い)がショートポジション(売り)を上回っており、トレーダーの強気スタンスが確認できる。

ロング/ショート比率は、市場参加者の期待を測る基本指標。1を上回れば強気、1を下回れば弱気を示す。今回の水準は、ボラティリティと売り圧力が続く中でも反発期待が根強いことを示している。
XRPの岐路
記事執筆時点でXRPは2.887ドルで推移している。市場が強気に傾けば3.222ドルまで反発する可能性がある。

一方で、売り圧力がさらに強まれば、2.637ドルまで下落するリスクも残されている。現在のXRPは岐路にあり、短期的な方向性は市場参加者のセンチメント次第となる。
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