XRPは年間でも堅調な推移を見せた局面を終えつつある一方、関連ETFへの資金流入は鈍いままだ。7月はETF関連指標で営業日17日のうち10日が資金流入ゼロとなり、暗号資産市場では投資家の慎重姿勢が鮮明となっている。
XRPは現在1.10ドル前後で推移している。約1か月にわたり狭い値幅での取引が続くなか、8月相場を迎える。過去の値動きでも8月は方向感に乏しい傾向があり、足元では3つの指標が需要の減速を示唆している。
XRPの最強月から最も平坦な月へ
過去の傾向が基盤となる。XRPは2020年以降、7月を毎年プラスで終えている。これで6年連続のプラスとなり、2026年も現在6.83%の上昇ペースで7年目を目指している。
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XRPにおいて連続で強いパフォーマンスを示している月は他にない。7月の中央値+6.91%は、すべての月の中で最も強い。平均値より中央値が重要なのは、XRPの歴史を歪めるイレギュラーな年を除外できるため。
8月は流れが変わる。8月の平均は+0.43%で表中でも最も平坦。他の月が明確にプラスまたはマイナスに偏る中で異質だ。8月は4年連続でマイナスで終わっており、これはすべての月の中で最長の連敗である。ビットコインも同様の8月を迎えようとしている。
資金流入もその停滞ぶりを反映する。XRP ETFの資金フローは、7月の営業日17日のうち10日で正味0ドルとなった。3日間連続の流入ゼロも2度発生した。
直近最後の流入ゼロは7月22日から24日まで続き、月末まで持ち込まれた。7月の17取引日を通じた純需要は約1240万ドルにとどまり、ETF全体で約9億9700万ドルの残高を持つ中、米国スポットXRP ETFの需要はほとんど変化が見られなかった。
取引高の縮小も顕著。1日の取引高は7月1日の1405万ドルから7月24日には880万ドルへと約37%減少した。
ファンド部門の撤退がひとつの合図となる。現物買いの動きも同様かどうかが次の焦点である。
買い手が離れ、取引所流出も急減
オンチェーンデータが解答を示す。XRP取引所ネットポジション変化(取引所への出入りコイン量を示す指標)は、7月3日時点でマイナス2億510万XRPだった。
それが7月26日にはマイナス7020万XRPまで縮小し、66%の減少となった。引き続きコインは取引所から流出しているものの、ペースはおよそ3分の1に縮小した。
流出が持続するのは通常蓄積を示唆するが、ここまで急減すれば買い手が売り手に転じるのではなく、取引を控えていることを示す。関心の後退を示すもう1つのサインである。
この動きはETFの状況とも一致する。機関投資家も現物の取引参加者もXRPを売却しているわけではないが、どちらも積極的な買い増しには動いていない。歴史的に方向感が出にくい8月を前に手控えている状況だ。
価格チャートは、関心低下の理由を示す。
XRP価格予想、20セント幅で展開
着目点は独特の水準設定だ。3月17日と5月13日の値動きをフィボナッチ・ツールで分析すると、その水準に価格がほぼ正確に収束していることがわかる。
2本のラインがすべてを規定する。1.618倍拡張水準(1.01ドル)は6月下旬以降で防衛されてきた。もう1つは1.22ドルで、5月末に失って以来、全ての上昇を封じている。
この1.01ドルから1.22ドルのレンジが全てを物語る。1カ月間、XRPはこの帯域に閉じ込められており、ETF部門や現物買いが消極化した理由となっている。
取引高もこの停滞感を裏付ける。6月30日以降、買い注文の減少が続き、新規需要がない限り上昇ブレイクは見込みにくい。
XRP価格予想が上昇傾向へ転じるには、1.22ドルを3日間連続で上抜ける必要がある。その10.42%の動意がETF流入再加速を呼ぶ可能性が高い。一方、1.01ドルを失えば7.95%下落し、一段の流出が進む展開も想定される。いずれの方向に動いても、ついに停滞状態が打破される。
売り圧力も積み上がっていない点に注目したい。売りの出来高がこのまま低水準で推移すれば、8月の過去の値動きからも、足元は下落ではなく、レンジ内の推移が続く可能性が高い。現状、1.01ドルが、退屈な横ばい相場と、機関投資家が反応せざるを得ない下落局面を分ける水準である。









