クリエイターがコンテンツをミントし、所有し、取引できるWeb3コンテンツプラットフォームであるZora ProtocolのネイティブトークンZORAが、昨日過去最高値に達した。
今回のZoraの新たなマイルストーンは、長期間にわたる低迷からトークンを救った、3桁に及ぶ劇的な価格急騰の後に達成されたもの。価格上昇は、Binance Futuresでの取扱開始や、Baseアプリとの統合といった一連の戦略的施策が功を奏した格好だ。
SponsoredZORA価格急騰の背景
同急騰の背景として、ZORAは4月下旬にローンチされ、総供給量100億トークンのうち10%が初期ユーザーへのエアドロップに割り当てられた。トークンはまた、主要取引所での上場も確保した。しかし、これらの勢いは長続きせずユーザーの関与とトラフィックが減少するにつれ、同トークン価格もそれに追随した。
Zoraは7月中旬にBase Appとの統合後に勢いを取り戻している。BeInCryptoが報道したように、Coinbaseの「Base App」は7月17日にウォレットのリブランド版としてアプリをローンチした。同アプリはFarcasterとZoraのインフラを利用しており、ユーザーがコンテンツをトークン化し取引できる。
ZORAトークンは、コンテンツコインのミント、紹介料の支払い、エコシステムインセンティブへの参加において重要な役割を果たす。この統合はラリーを開始し、さらなる触媒によってさらに後押しされた。
7月25日、Binance FuturesはZORAUSDT永久契約を50倍のレバレッジで上場した。アクセスの増加とユーティリティの組み合わせにより、アルトコインの価値は過去1週間で360%上昇した。
BeInCryptoのデータによると、ZORAは7月27日に0.099ドルの記録的なピークに達した後、一時価格調整。その後再度、過去24時間で24.6%の上昇を見せた。本稿執筆時点で、ZORAは0.091ドルで取引されていた。
Sponsored
急騰により、トークンの時価総額も約3500万ドルから3億ドル近くに上昇し、多くの投資家に利益をもたらした。
ZORAが時価総額3億ドルを超えた際、ZORAの3倍ロングポジションを持つクジラは220万ドル以上の浮動利益を得ている
ZORAの勢いは価格だけではない。LunarCrushのデータによると、ソーシャルメディア上でのZORAのメンション数は2893から8378に増加し、過去1週間で約189.6%の上昇を示した。同様に、エンゲージメントも420万から740万に増加。上昇率は約76.2%に昇る。ZORAはまた、CoinGeckoのトレンドの暗号資産の1つとしても一時掲載された。
Zoraプラットフォームの活動も同様に活発化。Dune Analyticsの最新データによると、7月27日に作成されたコインの総数は5万4000を超え、ユクリエイター数は2万2567の過去最高に達した。
これらの数字は、ZORAが見事な復活を遂げたことを裏付けるものであり、単なる回復にとどまらず、その存在感が高まっていることも示している。トークンの今後は市場環境次第だが、現状の勢いを考えると、ソーシャル、金融、ブロックチェーン技術を融合させた新たな可能性が広がっていることがうかがえる。
