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データアベイラビリティ問題を解決するモジュラー型ブロックチェーンとは?

5 mins
更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • モジュラーブロックチェーンとは
  • モジュラー化によるブロックチェーンが潜在的に抱えるデータ保存問題の解決を目指す
  • モジュラーブロックチェーンL1プロトコル、Celestia
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モジュラーブロックチェーンとは

L2スケーリングソリューションやシャーディングなどの様々なスケーラビリティ問題を解決するソリューションが提供されている中で、新たなるスケーラビリティ問題の解決案として提案されているのがモジュラーブロックチェーンである。従来型のブロックチェーン、モノシリックブロックチェーンでは、下記画像のように実行やコンセンサス、データの可用性を担う機能が一極集中してい事を原因にスケーラビリティ問題の解決への糸口であるL2やシャーデングの応用が求められてきた。しかし、モジュラーブロックチェーンではその一極集中しているレイヤーを分割することにより、新たなる方向性から問題の解決に取り組んでいる。

(参照:Celestia)

モジュラー化によるブロックチェーンが潜在的に抱えるデータアベイラビリティ問題の解決を目指す

ブロックチェーンの安全性の担保と引き換えに課題として残っているの問題のうちの一つが、データアベイラビリティ問題である。その解決策として提案されているモジュール化とは、複雑なシステムを互いに独立的な複数のモジュールに分割することであり、独立したメカニズムと機能を持つ各レイヤーを組み立てることで全体の複雑なシステム機能を実行することができる。モジュール化はスケーラビリティの向上を図るだけでなく、L1プロトコルなどのノードのブロックチェーンのデータアベイラビリティ問題の解決をするとされている。さらに、モジュラーブロックチェーンでは開発段階において、各モジュールを同時に開発またはアウトソーシングすることで効率性の向上や、各モジュールは独立して動作するため、問題が発生した場合の分離のし易さ、そして開発者は自由な開発環境を提供するなどの様々なメリットが挙げられていることを背景に注目を集めている。

モジュラーブロックチェーンL1プロトコル、Celestia

モジューラーブロックチェーンの代表格として現在名を挙げているL1チェーンであるCelestiaでは、他のチェーンのデータ可用性問題への対処に焦点を当て、その上にエクセキューションレイヤーとしてL2を構築するという、非常に革新的なアーキテクチャになっており、モジュラーブロックチェーンプロトコルの代表格と言えるのではないか。さらに、Celestiaでは2023年中にメインネットのローンチが予定されており、注目が高まっている。その一方で技術的な実装とチェーン上のデータから、これらのモジュール化技術はまだ初期段階にあり、モジュール化だけに関連するチェーン上のエコシステムとL1チェーンのTVLは比較的弱いことが明らかになった。今後のモジュラーブロックチェーンに注目だ。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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