Cloudflareのデータによれば、AIエージェントやその他ボットによるウェブリクエストが全体の約57%を占めるようになった。こうしたトラフィックを担うインターネットインフラ企業の株価が上昇している。
Cloudflareのマシュー・プリンスCEOは、ボットによるリクエストが人間によるものを2027年末までに上回ると予想していた。しかし、同氏によれば、その転換点は5月にすでに到来した。
ボットがウェブトラフィックの大半を占めると、誰が利益を得るのか
これら企業は、世界中に設置したサーバーハブ「CDN(コンテンツ配信ネットワーク)」を運営し、ウェブトラフィックの高速化と安全性向上に寄与している。自動化されたリクエストの増加は、そういったインフラへの需要増を意味すると、CNBCのジム・クレイマー氏は指摘する。
クレイマー氏は、Cloudflare(NET)の株価が2月の安値から121%上昇したと語る。Akamai(AKAM)は11月の安値から51%上昇。Fastly(FSLY)は今年に入って159%上昇した。
Akamaiの最新の追い風はAnthropicとの契約。同社はAI企業Anthropicから7年間で116億ドルのコミットメントを得たと、9月24日にSECへの提出書類で発表した。
契約にはAnthropicのCPUワークロードが含まれ、加えてAkamai株式の約5%分を取得できるワラントもAI企業に付与された。
株価は翌日に最大16%上昇したとCNBCは報じた。しかしクレイマー氏によれば、その後、その上昇分以上を失っている。
Akamaiは2026年の売上高見通しに変更はないとしている。今年はメモリなど部品関連で17億ドル近く追加投資する計画。
Akamaiは本当にCloudflareやFastlyより割安なのか
クレイマー氏は、Akamaiは今年の利益予想の16倍未満で「割安」と評す。一方Cloudflareは279倍、Fastlyは50倍超としている。
同氏によれば、Akamaiの割安感は、今期の大規模な設備投資によるものという。一方、Cloudflareは過去1年ほど、売上高成長の加速が続いている。
ゴールドマン・サックスのストラテジスト、ピーター・オッペンハイマー氏はセクター全体にリスクがあると見る。テック業界では過度な借入とAI投資がキャッシュフローを上回り、利益のバブルに警戒感を示している。
CloudflareのプリンスCEOは、AI企業がクローラーによるコンテンツ収集に費用を支払うべきと考える。Cloudflareは9月15日にAI学習を拒否しつつ、検索結果に残れる設定を公開した。
Cloudflareによれば、AppleとGoogleはすでにオプトアウト処理に対応しており、Microsoftも2027年初頭に実装予定だという。
プリンスCEOは、自動化されたトラフィックが5年以内に人間の1000倍に達する可能性があると予測する。AI企業がこうしたトラフィックに対価を支払うかどうかが、今後のインフラ投資の行方を左右する。









