ブルームバーグの27日の報道によると、OpenAIのサム・アルトマンCEO主導の「AIデバイスプロジェクト」に、アップルのiPhoneおよびApple Watchの開発を担当するタン・タン上級副社長の参加が決まった。
複数の関係者によれば、アップルを離れる予定のタン氏がジョニー・アイヴ氏のデザイン会社LoveFromに参加し、新製品のデザインと機能開発に携わる。アルトマン氏はこのプロジェクトのソフトウェア基盤を提供する予定で、タン氏はLoveFromにて勤務しながらハードウェアエンジニアリングを率いるとのこと。
アルトマンCEOは19年、Appleを退社したアイヴ氏が設立したLoveFromに対しChatGPTを使った最初の消費者向けデバイスを開発するよう依頼したという。検討されているデバイスは、iPhoneが大衆市場にモバイルインターネットの革新をもたらしたように、AIとの対話を通じて「より自然で直感的な」ユーザー体験ができるデバイスの開発を目指しているという。
現在、検討中のプロジェクトには家庭用デバイスが含まれている。OpenAIは、LoveFromへの問い合わせに対する回答を求めたが、LoveFromはコメントを避けている。Appleも同様にコメントを控えている。
ソフトバンク孫会長も協議に参加
英フィナンシャル・タイムズは9月、同プロジェクトの動向を報じており、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長とともに会社の立ち上げに向け協議をしているとされていた。AIのiPhoneに取り組んでいるとの報道をされたがアルトマン氏はこれを否定し、スマートフォン事業への参入ではないと表明していた。
孫氏は協議の一部に参加し、10億ドル以上を投資する方針だ。同氏らは、3社の人材や技術を結集したベンチャー企業の設立を検討している。孫氏は議論で、ソフトバンクが90%の持ち分を持つ英半導体設計大手Armに同プロジェクトの中心的な役割を果たすよう提案していた。アルトマンCEOと孫氏はこれまでも積極的に交流していることが報じられている。
アルトマン氏、「24年内のAGIの実現は難しい」
アルトマンCEOは、OpenAIが24年に取り組むべき事項についてXで意見を募った。同氏は最初の2分間で多くのAGI(人工汎用知能)に関するリクエストを受けたことに驚きを示した一方で、24年内の実現は難しいと述べ、その点での期待を裏切ることを謝罪した。寄せられたリクエストの中で特に多かったのは、AGI、GPT-5、より高度な音声モード、OpenAIでのサインインなどである。また、より賢いGPTや推論能力の向上、ユーザーの目覚め度や行動に対する制御、ビデオ機能、パーソナライゼーション、ブラウジングの改善といった要望もあった。アルトマン氏はこれらのリクエストに対し、可能な限り多くを実現し、他にも多くの興味深いプロジェクトに取り組むと述べ、意見を継続的に読み、フィードバックに基づいて開発を進めるとの見解を示した。
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