米国株の先物は日曜日夜、アンソロピックのダリオ・アモデイCEOがAI企業に対し、最先端モデルの開発ペースを遅くするよう求めるエッセイを発表したことを受け、大幅に下落した。
同エッセイが公表されてから数時間後、オープンAIのサム・アルトマンCEOが同様の安全性への懸念を理由に、今年中の新規株式公開(IPO)を見送る考えを明らかにした。
先物が下落圧力を受ける背景
ナスダック100先物は日曜日夜の取引で1.2%下落した。これに対し、ダウ平均先物は0.4%安、S&P500先物は0.6%安と、小幅な下落にとどまった。
株式市場の低迷は先週から続いている。ダウは3月以来、最悪の週間下落率を記録した。
「We Must Pace the Frontier(最先端の進展には歯止めを)」と題したアモデイ氏のエッセイは、AI企業に対してモデル能力の進歩を抑えるよう促した。
「AIモデルの能力向上のペースを遅くしなければならない。」
— ダリオ・アモデイ氏、エッセイより
ただし、オープンAIのIPOが完全に中止されるわけではない。オープンAIのサラ・フライアーCFOは先月、同社は2027年までに、もしくはそれ以前に上場を見込んでいると
月曜日の株式市場の動向を左右する要因
月曜日には主要な決算発表や経済指標の公表は予定されていない。投資家が判断材料とできるのはAI関連の報道と今週の米連邦準備理事会(FRB)会合となる。
フェド・ファンズ先物によれば、水曜日の利上げ確率は約85%となっている(CME FedWatchツール調べ)。この会合でタカ派的なサプライズがあれば、月曜日の早朝の下落が一段と深まることもあり得る。
一方、AIの安全性をめぐる議論はワシントンにも波及しており、議員らはより厳格な規制の必要性を検討している。
先物の下落が寄り付きまで続けば、今年の上昇局面をけん引してきたAI関連株が最も影響を受ける見通しとなる。アモデイ氏の警告を投資家がどの程度重く受け止めるかによって、下落幅がランチタイムまでに拡大するか、回復に転じるかが分かれる可能性がある。









