アップル株は9月29日に2.66%下落し、329.40ドルで取引を終えた。株価は333ドルのサポートを割り込んだ。これにより、株価は9月22日の過去最高値345.34ドルを4.6%下回る水準となった。
この売りはアップル株特有の動きだった。電子技術セクターで最も弱い動きとなり、ブロードコムやマイクロンなど半導体株は上昇で取引を終えた。
アップル株が下落する理由
ジョン・ターナスCEOは、ミドルマネジメントやエンジニアリングプログラムマネジャー職の削減を計画しているとブルームバーグが報じた。同氏はまた、アップルの春・秋の固定型新製品発表スケジュールも廃止する可能性がある。
一方、バンク・オブ・アメリカのワムシ・モハン氏は、メタのMuse AIエージェントを脅威と指摘した。同氏は警戒感を示し、アップルは端末販売は維持できてもショッピングやリファラルのアクティビティを失う可能性があると述べた。それでも株価評価は買いを維持している。
バリュエーション(企業価値評価)も重しとなっている。アップルは過去の利益の37.8倍で取引されており、過去5年の中央値である31倍を上回る。UBSはニュートラル評価、目標株価は296ドルとする見通しを示した。
今回の調整により、ターナス氏が9月1日にティム・クック氏から後任となって以降の上昇分の半分超が消失した。
ファンダメンタルズは強気シナリオを支持
アップルは6月期決算で、前年同期比16%増の1094億ドルと過去最高の売上高を計上した。iPhone販売は22%増となった。
エバコアISIの約4000人の米消費者調査でも、iPhone 18 Proの需要が強いと示された。折りたたみ式iPhone Duoは10月下旬に出荷される。
ただし、経営陣は原材料であるメモリーの価格上昇を受け、売上総利益率を47〜48%に下方修正した。アップルの決算発表は10月29日。
アップル株はダブルトップ後にトレンドラインを試す展開
日足チャートではアップルはダブルトップを形成した。1回目の高値は7月29日付近の344.57ドル、2回目は過去最高値となる345.34ドルだった。
株価はその後、333ドルを下回り、同水準が今後は抵抗帯となりうる状況。価格は8月から9月にかけて維持されてきた上昇トレンドラインを試している。
そのトレンドラインは0.236フィボナッチリトレースメントの328ドルと重なっている。日足でこの水準を下回ると、0.382の315ドル付近まで下落する可能性がある。
より強固なサポートは0.618ゴールデンポケットの300ドル付近。ここはダブルトップのネックラインも示しており、割り込んだ場合はパターンが確定する。
この場合、計算上の下落目標は現在値より約23%下の255ドルとなる。RSIはおよそ50まで低下し、2回のピークで高値切り下げが確認できる。
逆にトレンドラインを守り、333ドルを回復できれば、決算発表を前に345ドルの過去最高値再トライへの道が再び開かれる。









