資産運用会社アーク・インベスト・マネジメント(以下、ARK)は7日、同社初となる現物型イーサリアムETF(上場投資信託)を米証券取引委員会(SEC)に申請した。この発表の直後、暗号通貨イーサリアム(ETH)は2.5%上昇し、1655ドルに達した。なお、ARK社のキャシー・ウッドCEOはビットコイン強気派として知られ、多くの投資家が同氏の投資戦略に注目している。
ARK社は今回、スイスの暗号資産(仮想通貨)投資会社21シェアーズと連携し「Ark 21Shares Ethereum ETF」を申請した。同社が申請する現物型イーサリアムETFはビットコインETFと同様、米暗号資産取引所コインベースをイーサリアムのカストディ(資産保管先)とする。なお、資産運用大手ヴァンエックも同日、現物型イーサリアムETFを申請している。
米国では過去にも数社がイーサリアムETFを申請しているが、いずれも却下されてきた。ARK社の現物型イーサリアムETFが承認された場合、米国における初事例となる。また現在、米国では先物型イーサリアムETFの承認が待ち望まれている状況でもあり、米SECによる初回の回答期限は10月中旬に設定されている。
ARK社による現物型イーサリアムETFの申請が発表された7日未明、イーサリアムは1615ドルから1655ドルまで2.5%急騰した。上昇は短時間で終わり、現在価格は1638ドル。

イーサリアムETFおよびビットコインETFの申請状況は
暗号資産ファンド大手グレイスケールは8月30日、同社の店頭取引(OTC)商品「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」のETF転換をめぐる裁判で、米SECに勝訴した。なお、米SECは同31日、資産運用大手7社が申請していた現物型ビットコインETFについて判断を延期したが、多くの専門家が暗号資産ETFは今後推進されると予測している。
米SECのジェイ・クレイトン前委員長は1日、大手メディアCNBCとのインタビューで、現物型ビットコインETFの承認は不可避であり、「先物商品と現物商品の二分法は永遠には続かない」とコメント。資産運用会社バーンスタインが4日に公開した最新レポートによると、イーサリアムは、機関投資家にとっての最重要マーケットであるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)先物市場やスポット市場など、ビットコインと類似した市場構造を持っている。このことから、イーサリアムはビットコインに続いて現物ETFの最有力候補になると予測している。
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