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ビットコイン、強気相場も短期的に2万4000ドル下落の可能性も

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ビットコイン(BTC)は19日、7億8000万ドル相当のオプションが期限切れを迎える。これは、一部トレーダーがイーサリアム(ETH)への賭けを行ったことに起因する。一連の動きが市場に及ぼす影響について考察する。

2万9000BTC(約7億8000万ドル)がオプション期限切れを迎える

ビットコイン先物の分析を提供するGreeks.liveによると現在、ビットコイン先物のプット・コールレシオは0.81となっている。プット・コールレシオが「1」以下になると、強気相場のシグナルとなる。オプション期限切れを迎えるビットコインは2万9000枚、想定元本(デリバティブ取引で、金利計算のために用いられる元本)は7億8000万ドル、最大のペインポイントは2万7500ドルとなるもよう。

プット・コールレシオとは:
プットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)の建玉残高を元に、強気・弱気の相場感を示す指標。プットオプションの建玉残高を、コールオプションの建玉残高で割って算出。強気のトレーダーが増えると、コールオプションの建玉残高も同様に増加するため同指標は低下する。プット・コールレシオが「1」以下になると、強気相場のシグナルとなる。

BTC未決済建玉(Greeks.live

さらに、暗号資産(仮想通貨)取引所Deribitは、ビットコインオプションの総契約数を30万8044件と報告している。これは、期限切れを迎えていない未決済建玉(オープン・インタレスト)の総数を指す。また、期限切れ間近のイーサリアムオプションは約16万9000件にのぼる。これらの想定元本は3億1000万ドルで、最大のペインポイントは1800ドル。プット・コール・レシオは0.86で、ビットコインと比較してやや中立寄りか。

Greeks.liveは全体的な見通しについて、BeInCryptoへ以下のコメントを残している。

ここ最近のポジションデータを見ると比較的安定していたものの、プットポジション(売る権利)の割合が増加し始め、弱気トレーダーの数が徐々に優勢となっている。

Greeks.live

ビットコインの価格見通し

ビットコインは18日深夜から急落。下落幅は一時2%を超え、2万6600ドルを割り込んだ。本稿執筆時点でやや回復し、2万6900ドル台で取引されている。4月に年初以来の高値となる3万1000ドルを記録後、下落傾向が続いている。市場はまだ揉み合いの様相を呈している。一部のオンチェーン・アナリストは、現水準のサポートが失われた場合、2万4000ドルまで下落すると指摘している。

直近7日間のBTCチャート(BeInCrypto Japan

翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Will Bitcoin Price Move on $780M BTC Options Expiry

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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