暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の相場は6月、米国証券取引委員会(SEC)の規制強化により乱高下していたが、現在はレンジ相場を示唆している。一時期の急落から回復した状態だ。オンチェーン分析企業glassnodeは19日、ビットコインのボラティリティ(値動き)、取引量ともに数年来の低水準にあると報告した。米ブラックロックは15日、ビットコインETF申請を行ったが、市場反応は微増に留まっていた。
ビットコイン、レンジ相場期
glassnodeのオンチェーンアナリスト_Checkɱate氏は、レンジ相場に突入した現在の市況を「二日酔いの無気力期にある」とツイート。ビットコインは3ヶ月以上レンジ相場が続いており、上限は4月15日の3万1000ドル、下限は6月15日の2万5000ドル。
glassnodeの最新レポートによると、このようなレンジ相場の取引パターンは弱気相場の後に示唆される場合が多く、「弱気相場に続く無気力な二日酔い期間」と表現している。
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直近1ヶ月のリアライズド・ボラティリティ(RV)も40%を下回り、2021年の強気相場以来、低い水準となった。レポートによると、低水準のRV率は「長引く弱気トレンドの後、足元を固めるような横ばいのレンジ相場において観測されることが多い」としている。
リアライズド・ボラティリティ(RV)とは:
日中リターンの2乗を足し合わせたもので、資産価値の値動き(ボラティリティ)を高い精度で推測する指標。株式市場分析などで利用される。
ビットコイン先物の取引量も減少傾向にあり、直近の取引量は1日あたり209億ドルとなっている。これは暗号資産市場の流動性低下が原因だ。
一方、ホドラー(長期保有者)はビットコインを買い増しする傾向にある。ホドラーによるビットコイン保有枚数は1ヶ月あたり4万2200BTCの割合で増加している。
ビットコイン(BTC)価格動向
ビットコインは過去3日間で横ばい傾向だったが、20日朝に上昇した。本稿執筆時点で過去24時間の上昇率は2%超、取引価格は2万6936ドル。ビットコインは2021年11月に過去最高の6万9000ドルを記録し、現在はピーク比61%減。
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翻訳:BeInCrypto Japan
原文:Bitcoin Enters ‘Hangover Period’ With Low Volumes and Volatility
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