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ビットコイン先物、7億2000万ドルのオプション満期も相場は横ばいか

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ヘッドライン

  • 7億2000万ドル相当のビットコインオプションが9日、期限切れを迎える
  • プット・コールレシオは0.64と強気相場を示唆
  • 今回、暗号資産市場がビットコイン先物のオプション契約満期による影響を受ける可能性は低い
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ビットコイン(BTC)先物市場は9日、2万7000BTC(約7億2000万ドル)のオプション契約が満期を迎える。プット・コールレシオは0.64と強気相場を示唆している。しかし、市場への影響は小さいとみられる。30日に約33億ドルのオプション契約が満期予定で、この時に市場へ影響を及ぼす可能性が高い。

ビットコイン先物のオプション満期|相場感は強気傾向も横ばい

ビットコイン先物におけるペインポイントとは、最も多くの未決済契約が存在し、かつ満期時に最も損失が大きくなる価格を指す。ペインポイントとなる価格は2万6500ドルであり、これは、まさに現在のビットコイン価格と重なる。ビットコイン先物におけるプット・コールレシオは現在、0.64と強気相場を示唆している。

プット・コールレシオとは:
プット(ショート)オプション契約数とコール(ロング)オプション契約数で割って算出される、強気・弱気の相場感を示す指標。強気のトレーダーが増えると、コールオプションの契約数も増加するため、同指標は低下する。プット・コールレシオが「1」以下になると、強気相場のシグナルとなる。

ビットコイン先物市場のオープン・インタレスト(GreeksLiveツイッター

ビットコイン先物のデータ分析企業GreeksLiveは、全体的な見通しについて以下のコメントを残した。

6月第2週は、米SECによるバイナンス・コインベース起訴の余波が続くなか、出来高・ポジションともに大幅増となった。例年、6月はニュースが多い月だが相場は横ばいの傾向にある

GreeksLiveツイッター

さらに、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所Deribitによると、ビットコインオプションの未決済建玉(OI)は現在30万6852枚。

イーサリアム(ETH)先物に関しても9日、18万9000件のオプション契約が期限切れを迎える。想定元本は323万ドルで、最大のペインポイントは1850ドル。イーサリアム先物におけるプット・コールレシオは0.91であり、ビットコイン先物と比較して中立的だ。

暗号資産市場の見通し|6月は横ばいか

暗号資産市場は今回、ビットコイン・イーサリアム先物のオプション契約満期による影響を受ける可能性は低い。米SECによるバイナンスおよびコインベース提訴の影響も、さほど大きくはない。直近24時間の相場は横ばいの状態だが、直近1週間でみると市場全体の時価総額は約4%減少している。

ビットコインは、米SECによるバイナンス提訴のショックから最大5%以上、下落した。その後は下落幅を全て戻した。本稿執筆時点の取引価格は2万6505ドル。イーサリアム価格も同様に横ばいで、1838ドルとなっている。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事。国内暗号資産メディアにてライター・編集を経て、23年3月、BeInCrypto(ビーインクリプト)にジャーナリストとして参画。ビットコイン、NFT、PoSノード、DeFiなどへの投資経験を持つ。
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