香港の暗号資産取引所大手Bitfinexのパウロ・アルドイノCTO(最高技術責任者)は5日、同取引所におけるセキュリティ侵害の被害に遭ったことを改めて否定した。
アルドイノ氏は、Bitfinexユーザーからとされる2万2,500件の電子メールとパスワードの記録を含むデータベース流出の可能性について否定した。
BitfinexのアルドイノCTO、ハッキングの噂を否定
アルドイノ氏によると、ハッカーとされる人物が提示した証拠は、ビットフィネックスのデータ取り扱い慣行と一致しないという。同氏はデータに大きな矛盾があることを強調した。その結果、22,500通の電子メールのうち、ビットフィネックスのユーザーアカウントと一致したのは約5,000通に過ぎないと指摘した。
同氏は、これらの記録がBitfinexのものであれば、完全に一致するはずだと主張。
「パスワードや2FAのシークレットキーなどを当社が保存することはない。そして、2万2,500通の電子メールのうち、5,000通だけがBitfinexのユーザーと一致している。もし、それが当社のデータベースの一部であれば、100%一致するはずだ」とアルドイノ氏は語った。
ハッカーの主張のタイミングと方法も、その正当性に疑問を投げかけている。アルドイノ氏は、ハッカーたちはビットフィネックスに直接連絡を取っていないと指摘した。彼らの主張は4月25日に公開され、7日間の回答期限が設けられていた。
「もし彼らが本当の情報を持っていたら、私たちのバグ報奨金プログラム、カスタマーサポートチケット、電子メール、ツイッターを通じて身代金を要求したでしょう」とアルドイノは説明した。
セキュリティの専門家たちはすぐにその流れに乗り、実質的な証拠もないまま情報漏洩を大げさに報じた。例えば、Shinoji Researchは2.5テラバイトの顧客データが流出したと主張した。しかし、Bitfinexの予備調査によると、このデータベースは様々な暗号通貨侵害の情報をまとめたものである可能性が高いという。
アルドイノ氏は、ユーザーが複数のサイトで電子メールとパスワードの組み合わせを再利用することはよくあることであり、それが重複を説明できるかもしれないと指摘した。
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Bitfinexが徹底的なレビューとシステム分析を続ける中、アルドイノ氏はユーザーと関係者を安心させるために、「当社はこれが純粋なFUDであると考えているが、手を抜かないように情報を見直し続ける」と述べた。
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