BNBチェーンの量子耐性、テストで成功も処理速度大幅低下

  • BNBチェーンは量子耐性セキュリティを試験し、ネットワーク速度が約40%低下した。
  • 各取引の署名サイズは、テストで65バイトから2,420バイトに増加した。
  • BNBチェーンは、アップグレードを有効化する前に処理速度の低下を解消する必要があると表明した。
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BNBチェーンは、将来の超高性能量子コンピューターから自らを守る新たなセキュリティをテストした。対策は機能したが、各取引データが大きくなったため、ネットワーク速度は約4割低下した。

BNBチェーン運営チームは、今週この検証結果を報告した。新しいコードはテストに合格したが、各取引が従来の約35倍へと拡大し、ストレステスト時はネットワークが混雑した。

署名サイズ拡大でブロック容量が減少

各取引は正当性を証明するためデジタル署名を必要とする。現行の署名サイズは65バイト。新たな量子耐性方式では、署名サイズが2,420バイトに増加する。

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この変更は、将来の量子コンピューターが既存のほとんどのブロックチェーンの暗号技術を突破する可能性があるため必要となる。

署名サイズが拡大することで、各ブロック内の容量消費が増加する。クロスリージョン試験の結果、処理速度は毎秒4,973取引から2,997取引へと減速した。これはBNBチェーンが掲げる年内TPS目標に影響を及ぼす内容。

スマートコントラクトの取引については、もともとデータ量が大きいため、処理速度の低下幅は限定的だった。

バリデータの投票処理は高速を維持

バリデータは新規ブロック承認を担うコンピューター。投票システムでは6票分を1つの短い証明に圧縮する仕組みを導入している。

データ量は14.5KBから約340バイトまで圧縮。43分の1となったことで投票速度を維持し、ほとんどのブロックが約2スロットで確定した。

「BSCは本日時点でポスト量子対応が可能。一方、データサイズの増大とネットワーク制約が主なトレードオフである」と、報告書一部は指摘した。

クロスリージョン試験では、最も遅い1%の確定処理は11スロットを要した。ブロックサイズが大きくなるほど、リージョン間での伝送に時間がかかり、遅延の要因となった。

BNBチェーンは、全てのバイナンスユーザー向けに本格導入する前に、速度やデータ量の課題を解決する必要があるとの見解を示した。

システムのその他の部分も量子耐性強化が求められている。報告書は、その一部にはイーサリアム・コミュニティ全体からの支援が必要と指摘した。


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