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ビットコイン、短中期的な価格の調整に入るか=アナリストの意見は二極化

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更新 Shota Oba

ヘッドライン

  • ビットコイン(BTC)価格は1日、29日に付けた年初最高値から下落し6万1324ドルで取引されている
  • JPモルガンのアナリストは、ビットコインの価格が半減後に4万2000ドルに下がると予測している
  • 当社ニュース部門最高責任者アリ・マーチン氏は、ビットコイン4時間足チャートで売りシグナルがTD Sequentialによって示されたと明かした
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ビットコイン(BTC)価格は1日、29日に付けた年初最高値から下落し6万1324ドルで取引されている。暗号資産(仮想通貨)市場では過去24時間で1億2500万ドルの暗号資産が精算された今後の価格動向を予見する各社アナリストの意見は二極化している。

JPモルガンのアナリストは、ビットコインの価格が半減後に4万2000ドルに下がると予測している。予測は、マイナーの報酬減少と生産コストの増加からなる。同社はマイニング業界では大手マイナーのみが生き残ると見ている。

同社は4月に予定されているビットコインの半減期は、ビットコイン価格の急落を引き起こす可能性がある。半減期により、ビットコインマイナーの報酬は現在のブロックあたり6.25BTCから3.125BTCに減少し、これがマイナーの収益性に影響を及ぼし、ビットコインの生産コストを高めると分析している。同社アナリストは、「ビットコインの生産コストはにビットコイン価格の下限として機能している。現在、我々の推定する生産コスト範囲の中心点は2万6500ドルであり、半減期後には5万3000に増加する」と述べた。

一方で、半減期後にビットコインネットワークのハッシュレートが20%減少する可能性があり、収益性の低下により非効率的なマイニングリグがマイニングオペレーションから退出するためである。これにより、平均電気コスト0.05 $/kWhを基にした推定生産コスト範囲の中心点が4万2000ドルに下がると付け加えた。マイナーは慣例に基づき、半減期を前にして次なる投資機会を見据えた売却に入る傾向があるとされてきた

短期的な調整局面を迎えるか|アナリストの見解は二極化

アナリストの見解は二極化しており、当社ニュース部門最高責任者アリ・マーチン氏は、ビットコイン4時間足チャートで売りシグナルがTD Sequentialによって示されたと明かした。2月15日以降、同指標からのすべての売りシグナルは的中し、ビットコイン価格の1.50%から4.20%の修正につながった。これは、短期的な動きを狙うトレーダーにとって注目すべきパターンであると指摘した。

Glassnode:MVRV Z-Score

当社のアナリストヤクブ・ジアドコヴィエツ氏はビットコインが「公正価値」に対して過大評価または、過小評価されている時を評価する長期的なオンチェーン指標であるMVRV Z-Scoreを引き合いに価格の調整を予見した。同氏はビットコインが、MVRV Z-Scoreのシグナルを踏襲した場合、今後6カ月ほどはビットコイン市場の蓄積期間となる可能性があるとし、テクニカル指標から見ても47%程度の下落が起こりうると示唆した。

On-Chain Collegeの報告によると、サイクルの上昇トレンド開始時にMVRVが同レベルにあったのは2020年11月で、当時のビットコインは1万6700ドルだ。同氏は、その後、ビットコイン価格が2か月未満で2.4倍に上昇したことから、同様のケースが見られた場合、ビットコイン価格は4月中旬に15万2000ドルに到達すると非常に強気の持論を展開した。クリプトクアントのキ・ヨン・ジュCEOは、MVRVが2.5に達し、すべてのビットコインウォレットの平均利益が+150%になったことを示した。同氏もOn-Chain Collegeと同様、現在の指標と類似する20年11月の状態がさらなる上昇の前触れとなったと示唆した

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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